VAGUE(ヴァーグ)

フライバック実装で蘇るタグ・ホイヤー不朽の名作「オータヴィア」に結実する技術

元祖レーシングクロノグラフとして歴史を拓いた初代“オータヴィア”

 タグ・ホイヤーの歴史に“オータヴィア(AUTAVIA)”の名が登場したのは1933年。もともとは当時の主力プロダクトであった自動車や航空機のダッシュボードタイマーの名称として使用されていた造語で、そのネーミングは「AUTomobile(自動車)」と「AVIAtion(航空)」の組み合わせに由来している。

 この名前が腕時計において使用されるようになったのは、1962年に発表されたレーシングクロノグラフの誕生による。

 タグ・ホイヤー創業一族の4代目社長にして現名誉会長であるジャック・ホイヤーの主導によって生まれた“初代オータヴィア”は、回転式ベゼルをはじめとする数々の画期的な機能を実装した、レーシングクロノグラフの元祖というべきもの。

 この伝説的なタイムピースは、その後のブランドの歴史を大きく切り拓くきっかけとなった。

 1969年に惜しまれながら生産終了となった初代“オータヴィア”だが、このたび発表されたのは、その誕生60周年を記念したアニバーサリーモデル。

 注目すべきは、ムーブメントとして最新の自社製キャリバー“ホイヤー02 COSC フライバック”を搭載していることだ。

クラシックなディテールと共に先進の機能を搭載
クラシックなディテールと共に先進の機能を搭載

●フライバックを備えた最新キャリバーを搭載、先進の機能で次世代の扉を叩く

“ホイヤー02 COSC フライバック”最大の特徴は、その名のとおりフライバック機能の実装にある。

 フライバックとは簡単にいえば、クロノグラフに搭載される上位機構のこと。一般的なクロノグラフでは計測の際に2時位置のボタンを押してスタート/ストップ、次の計測をおこなうには4時位置のボタンでリセットしてから再計測をスタートする必要がある。

 一方、フライバック機能を備えたクロノグラフでは、ストップボタンを押下すると瞬時にクロノグラフ秒針が「0」に戻り、即座に次の計測をスタート。連続するラップタイム、あるいは複数の経由地を介した航路など、一瞬たりともムダにできない状況下で活躍する機能だ。

 タグ・ホイヤーの歴史には、このフライバックに関するエピソードがある。1960年代後半に親しい関係にあったドイツ連邦軍のオーダーにより、このフライバック機能を搭載するクロノグラフを特別に製作。高い操作性と信頼性は、ドイツ空軍のパイロットたちからも大いに評価されたのだ。

 実装が難しいといわれるフライバックだが、今回発表された記念モデルでは、ブランドの歴史へのオマージュとしてこの機能をあえて採用。

 特徴的な形状のプッシュボタンや操作性に優れたりゅうずも、タグ・ホイヤーの歴史的なダッシュボードタイマーからインスピレーションを得たものだ。

 ラインナップはふたつのバリエーションにより構成。一方は1960年代に限定生産された希少なパンダダイヤルにオマージュを捧げたシルバーダイヤルモデル(品番:CBE511B.FC8279、74万8000円、消費税込・以下同)。

 もう一方は、ミリタリーモデルとの直接的な関係性をイメージさせるオールブラックモデル(品番:CBE511C.FC8280、82万5000円)だ。

 いずれもインデックスと針には視認性を確保するスーパールミノバを塗布。風防とケースバックには耐久性の高いサファイアガラスを採用するなど、現代にふさわしい実用品質を備える。

 ストラップのライニングにちらりとのぞかせるレッドカラーもスタイリッシュだ。

 なお同じく60周年モデルとして、コレクションで初めてGMTを搭載した3針モデル「タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー GMT」(品番:WBE511A.BA0650、49万5000円)も同時発売。

 記念モデルといえども過去に想いを馳せるだけにとどまらないのは、いかにもタグ・ホイヤーらしいところ。先進的な魅力たっぷりの新しいモデルが次の世代の扉を開く。

●製品仕様
・価格:シルバーダイヤル74万8000円/ブラックダイヤル82万5000円
・ケース径:42mm
・ケース:
シルバーダイヤル/ポリッシュ仕上げとサテン仕上げのステンレススティール製ケース、ブラックダイヤル/ブラックDLCコーティング、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げのケース
・ストラップ:ブラックアリゲーターレザーストラップ
・ムーブメント:キャリバー ホイヤー02 COSC フライバック
・駆動時間:約80時間パワーリザーブ
・防水性能:100m防水

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