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「ワクワクの70年代スーパーカー最新情報」フェラーリ「BB」最終進化版は今手に入れられるプライスなのか?

「ベルリネッタ・ボクサー」と聞いてワクワクした人は、間違いなく中年です

「ベルリネッタ・ボクサー」、略して「BB」。1970年代に日本を興奮の渦に巻き込んだスーパーカー・ブームにおいて、この「ビー・ビー」と呼ばれたフェラーリは、ランボルギーニ「カウンタック」とともに、ブームの主役である少年から圧倒的な人気を得たスーパーカーだった。

スーパーカーブーム時代、フェラーリといえば「BB」だった(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
スーパーカーブーム時代、フェラーリといえば「BB」だった(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

 ここで紹介するのは、年初のビッグイベント「アリゾナ・オークション」に出品された「512BBi」。BBシリーズは、それまでの「365GT/4(デイトナ)」の後継車として1973年に「365GT4BB」として誕生して以来、1976年に「512BB」、1981年には「512BBi」へとマイナーチェンジされ、1984年に「テスタロッサ」に市場を譲るまで合計で2323台が生産された。ちなみに512BBiは、この中で1007台を占めている。

●限定モデルの予定がプロダクションモデルへ

 デビュー当初のBB、すなわち365GT4BBは、もちろんそれまでのデイトナを超える、スパルタンでハイパフォーマンスなV型12気筒ミッドシップを開発コンセプトに掲げたモデルだった。

 180度のバンク角を持つV型12気筒はBBシリーズでは最大となる380psの最高出力を発揮。ランボルギーニ・カウンタックを意識して、インストラクションブックの最高速に302km/hという数字を表記したのも、これもまた最初のBBの伝説でもあった。

 だがフェラーリは、最初からこのBBをプロダクションモデルとする意思はなかった。25台、50台、100台と、その限定生産数は増加し、結局シリーズモデル化された365GT4BBは、約4年間で387台の生産を記録。

 しかし、市場ではより扱いやすく快適なモデルが求められていたのである。フェラーリはその要望に応えるためにV型12気筒エンジンの排気量を365時代の4391ccから4942ccに拡大した新型ユニットを開発。厳しさを増す排出ガス規制の中で、最高出力は360psにまで低下するが、それでもこの512BBの最高速は302km/hのままとされ約6年間にわたって929台が生産されたのである。

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