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カッコイイ伊達男が集まる最新ファッショントレンドがわかる「ピッティ」とは【ブランドの旅】

世界最大の紳士服の見本市「ピッティ」今昔物語

 新しい一年が始まりました。本来ならばこの時期はちょうど、紳士服見本市「ピッティ」や各ブランドのショールーム・工房を訪れる旅に出ておりますが、社会情勢を鑑みて渡欧を自粛することとしました。新年の初売りの激務を終え、余韻が冷めやらぬうちに慌ただしくヨーロッパへ出発するという年のはじめを20年繰り返してきたので、それが無い今月は何だか変な感じもいたします。

ピッティ会場に入ると、そこはお洒落なファッション関係者がたくさんいます
ピッティ会場に入ると、そこはお洒落なファッション関係者がたくさんいます

 今回は、この「ピッティ」について綴ります。メンズファッションに詳しい方でなければ、「ピッティ」という言葉には馴染みがないことでしょう。

 簡単に説明しますと、ピッティは「PITTI IMMAGINE UOMO」という名称の催しで、イタリアのフィレンツェにございます「バッソ要塞跡地」を会場にして年に2回(1月と6月)開かれる世界最大の紳士服の見本市です。

 既に名のとおったブランドから、新進気鋭のデザイナーのコレクション、机ひとつ分の小さなスペースで出展する作り手まで勢揃いする催しで、ここから流行が生まれることも少なくありません。

 1月の開催時にはその年の「秋冬」、6月の開催では翌年の「春夏」コレクションが展開されます。そこで発注をしたものが、約7−8か月後に完成して納品されるという流れです。

ピッティの会場内は毎年決められたテーマでデコレーションされています
ピッティの会場内は毎年決められたテーマでデコレーションされています

●世界中からファッション関係者が集まるピッティ

 ピッティは昨年、記念すべき第100回目を迎えました。コロナ禍の影響でこの1年半は規模を大幅縮小したと聞いていますが、基本的には毎回千数百社を超すブランドが世界中から出展、4日間の会期中数万人という規模のファッション関係者がフィレンツェにやってきます。

 ちなみにその会期中、通常の2倍、3倍の料金を設定するホテルも数多あり、噂ではレストランでも値上げする店があるとかないとか。もちろん、ショッピングに出かける人も多いので、フィレンツェにもたらす経済効果はかなりのものです。

 昔は通行量が多い車道を古い歩道橋で横切って会場に向かっていたのが、現在は大幅に会場周辺の区画が整理されて車道は下にとおし、ピッティへ続く大きな道には路面電車が走るようになりました。

 会場に入ることが出来るのは事前に登録したアパレル関係者だけで、地下鉄の自動改札のようなものを通って入場する仕組みになっています(ちなみに防犯面から、入場、退場の辻褄が合わないとブザーが鳴って警備スタッフが飛んできます)。以前は入場券を機械に通す仕組みだったのが、バーコード読み取りになり、現在はアプリなどでQRコードを読み込んで入場するシステムになりました。

Next着飾った「ピーコック」と呼ばれる男たちの正体は?
Gallery【画像】伊達男が闊歩する「ピッティ」会場内を見る(14枚)

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