東京オートサロン2022ドレスアップ部門の頂点は「ヴェイルサイド」
東京オートサロン2022には合計で366社が出展し、展示車両は712台にも達した。その中で、毎年恒例の審査員と来場者による投票がおこなわれて決定される「東京国際カスタムカーコンテスト2022」では、今年も話題のカスタムカーが受賞した。

●『ワイスピ』のヴェイルサイドが受賞
数多い部門の中でも、ひと際注目されるドレスアップカー部門の最優秀賞に輝いた1台は、日本を代表するカスタム界のレジェンドであるヴェイルサイド・横幕代表が手がけた新型スープラ「VeilSide VFS90R」に決定した。
ヴェイルサイドといえば誰もが知っている映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』に登場したコンプリートモデル「VeilSide・RX-7 Fortune Model」を思い出すことだろう。
速さだけを追求するチューニングカーという領域を飛び越えて、真のスポーツカーとしてのカッコ良さを追求したスタイルに多くのクルマ好きが惚れ込み、魅了されたものだ。
RX-7フォーチューンモデルは、武将が戦うために身に纏う鎧、甲冑をイメージして製作された。過激なスタイルだが機能的であり、理にかなった作り込みとなっている。実はチューニングカーが装着するエアロパーツも甲冑と同じことがいえる。
つまり空力を狙い、装着するパーツは性能向上に結びついているのだ。飾るためのボディパーツではなく、機能させるためのボディパーツという発想をいち早く取り込み、クールでカッコ良いスタイルリングとして形にしてきたのが、ヴェイルサイドなのだ。
今回のVFS90Rもそうしたフォーチューンモデルのコンセプトを継承し、アグレッシブであることを大前提に、エッジを効かせた複雑なキャラクターラインの組み合わせ、さらにはラウンドシェイプの造形を多用することで、見る者を惹きつける魅力的なコンプリートモデルを完成させることに成功している。
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