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2億円のマクラーレン「エルヴァ」を公道試乗! フロントガラスのないオープンカーなのに快適でした

約2億円のオープンボディを日本の公道で試す

 乾燥重量1300kg以下。最高出力はなんと815ps。21世紀になってから生産されたマクラーレン製ロードカーの中でもっとも軽量なカーボンファイバーボディ製のマシン。それが「エルヴァ」だ。

 最大の特徴はトップレスモデルであること。後にフロントガラスの設定も追加されたが、発表当初はそれすらもなかった。いずれにしても常時オープンカー。そのためインテリアには特別な素材が採用され、快適性と機能性の両立を図っている。また、車体の空力に併せて専用にデザインされたヘルメットや、ミルスペックの強化ゴーグルも用意されている。

 世界限定149台。そんなマシンを公道で試すチャンスなどそうそうあるものじゃない。しかも舞台は貸切りのワインディングロード。サーキットではない道で高いパフォーマンスを解放する絶好のチャンスである。

AAMSのおかげでヘルメットやゴーグルがいらない、開放的なコックピットでワインディングでの走りを楽しめた(C)McLaren Automotive
AAMSのおかげでヘルメットやゴーグルがいらない、開放的なコックピットでワインディングでの走りを楽しめた(C)McLaren Automotive

 試乗の5分前になって、朝から降り続いていた雨が突然止んだ。途端に雲が割れ、青空が顔を覗かせる。今がチャンスとばかり、2億円のロードスターをトップレスゆえ雨宿りしていた建物の軒下から引っ張りだすべく、バタフライナイフのように開くディヘドラルドアを跳ね上げてコクピットに滑り込んだ。ロードスター専用モデルのため、ボディ剛性確保のためにサイドシルはかなり高い。

●経験のないほどの軽さ

 雨が止んだとはいえ、路面は未だウェット。所々ドライ路面もあるとはいうものの、それゆえもっとも危険な状態であるともいえる。ドライとウェットのまだらな路面状況でプロのドライバーがスーパーカーをスピンさせてしまう場面を何度も見てきた。まずは慎重にアクセルペダルを踏み込んで、パワーの出方とクルマの動き方、そしてもちろん路面コンディションを確かめるようにして走りだす。

 試しにステアリングホイールを左右に振ってみた。軽い! ドライバーの周りに重量の存在をほとんど感じないとでもいおうか。車体全てが腰の周りにベルトのように巻きついているような錯覚を覚える。こんなクルマは初めて、だ。否、あえていうならばフォーミュラーカーに近い感覚、とでもいえば少しはその感覚が伝わるだろうか。もちろんフォーミュラーカーに比べればかなりメタボではあるけれど。

 しばらく低速走行を続けてみて分かったことが他にもある。乗り心地がかなりいいことだ。マクラーレンといえば「MP4-12C」でスーパーカー界に”乗り心地改革“をもたらした第一人者である。そのうえロードスターだからある程度良いであろうことは想像していたけれども、見事にそれを超えてきた。快適装備などまるで見当たらないレーシングカーのようにスパルタンな内外装の雰囲気からは予想もつかないコンフォートさ。これなら毎日乗ったっていい。事情が許すのであれば。

Next2億円の「エルヴァ」のアクセルペダルを本気で踏んでみたら
Gallery【画像】伊勢志摩スカイラインをマクラーレン「エルヴァ」で走る!(9枚)

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