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ポルシェ930型「911」のルーフがあった! 「イエローバード」以前のターボルックのカブリオレの正体は?

ポルシェのチューニングで有名な「ルーフ」の始まりとは

 Ruf Automobile GmbH、一般的にはシンプルにRuf(ルーフ)社と呼ばれる、このファミリー企業ともいえる規模の自動車メーカーは、1939年にバイエルンの小さな街であるファッフェンハウゼンにアロイス・ルーフ・シニアが開いた整備工場として、VWをメインとしたディーラー、そしてチューナーを営むことからはじまった。

5本スポークのホイールが、正真正銘のルーフであることを物語っている(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
5本スポークのホイールが、正真正銘のルーフであることを物語っている(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●小さいながらも自動車メーカー

 現在のようにポルシェとのフレンドリーな関係が築かれるのは1963年、ポルシェ「356」のセールスを開始してからのことで、それをきっかけにRufはVWと同様にポルシェのチューニングを開始。

 1974年に社長のアロイス・ルーフ・シニアを失うと、その息子であるアロイス・ルーフ・ジュニアを新たな社長に、さらにポルシェとの関係を深めることになる。

 そしてRufにとってさらに大きな転機となったのは、1981年にドイツの自動車工業会から独立した自動車メーカーとしての認定を受けたこと。これによって正式にRuf Automobile社は誕生したのである。

 Rufの名前を一躍世界に轟かせた原動力となったのは、1987年4月におこなわれた最高速テストにおいて、強力なライバルの存在を抑えて322km/hを記録し、当時の世界最速車となった「CTR」の存在が大きい。

 今回RMサザビーズのオープン・ロード・オークションに出品された「BTRカブリオレ」は1985年式であるから、まだその名声が広まる以前の作ということになる。

 ベースとなっているのは930型の「911ターボ」で、1985年式はカブリオレとタルガに、出品車のようなターボルックがオプションで設定された初めての年である。

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Gallery【画像】貴重な930型のルーフのあまり見ることができないコックピット見せます(28枚)

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