ひと足先に新型コロナの影響から回復? 中国の2020年3月自動車販売は2月の4.6倍に

中国汽車工業協会は2020年4月10日に、同年3月の自動車販売台数を発表した。それによると、前年同月比では43.3%減少の143万台だったものの、79.1%減となった先月2020年2月にくらべると落ち込みは少なくなっているという。

21カ月連続マイナスも、新型コロナ禍からは回復の兆し

 中国汽車工業協会が2020年4月10日に発表した、中国での3月の自動車販売台数は143万台となり、前年同月比でマイナス43.3%となった。

 これにより、中国の自動車市場は21カ月連続でマイナスになったが、2020年2月の販売台数が31万台だったため、3月の販売台数は先月2月に比べると4.6倍に増えている。

中国の上海にある上汽大衆汽車・安亭工場で製造されたVWトゥーラン

 中国自動車工業協会の副主任技術者、許海東氏は「3月に入り、新型コロナウイルスの流行が抑制され、生産再開が大きく進みました。加盟している自動車メーカー23社の状況では、すでに従業員の86%が復帰しています。

 ただし新型コロナウイルスの流行が完全に終わったわけではないため、一部の市場需要は依然として抑制されている状況ですが、売上高は2月に比べると大幅に増加しています。今後、国による政策が段階的に実施され、また地方自治体による自動車消費を促進す政策が次々と導入されることで、自動車市場は回復を加速させることでしょう」とコメントした。

 中国で大きなシェアを持つフォルクスワーゲンも「ヨーロッパでは生産を停止せざるを得なくなりましたが、中国では徐々に正常に戻っています。ほぼすべてのフォルクスワーゲンの工場が再開されました」とリリースを出している。

 ちなみに日本貿易振興機構(JETRO)によると、中国は2019年、自動車販売台数が2576万9000台。2018年比ではマイナス8.2%となっているが、アメリカの1748万台を大きく引き離し、いまも世界で一番大きい自動車市場になる。

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 日系メーカーでは、トヨタが前年同月比15.9%減の10万1800台、日産は44.9%減の7万3297台、ホンダが50.8%減の6万441台、マツダが28.3%減の1万2958台となった。

 ちなみに先月の2020年2月は、トヨタが前年同月比70.2%減の2万3800台、日産が80.3%減の1万5111台、ホンダが85.1%減の1万1288台、マツダが79.0%減の2430台と最悪の状況だった。

 2020年4月現在、アメリカをはじめヨーロッパ、日本での自動車工場が軒並みストップし、生産のメドが経っていない。外出禁止の都市も多く、多くの自動車ディーラーも稼働していない状況だ。

 中国も、先月まで先の見通せない状況だったことを考えると、世界でいち早く、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響から回復の兆しが見え始めているともいえる。

 2020年3月の、中国での乗用車の売上高トップ10は次のとおり。

1 VW 「ラヴィーダ(LaVida)」
2 日産 「シルフィ」
3 VW 「ボーラ(Bora)」
4 VW 「サギタール(Sagitar)」
5 トヨタ 「カローラ」
6 トヨタ 「カムリ」
7 ヒュンダイ 「エラントラ」
8 トヨタ 「レビン」
9 メルセデス・ベンツ 「Eクラス」
10 メルセデス・ベンツ 「Cクラス」

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