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2500万円! 「007」の劇中車「ディフェンダー」は悪役のクルマでも人気絶大です

『007』に登場するクルマは悪役が乗るクルマもカッコイイ!

 映画『007』シリーズに登場する劇中車は、オークションでの人気が高い。その中でも今回紹介するランドローバー「ディフェンダーSVX“スペクター”」は、本物の劇中車である。

映画『007スペクター』の劇中車は、ボンドカーとなったアストンマーティン「DB10」と敵役「Mr.ヒンクス」が運転したジャガー「CX-75」。そしてこの2台に負けない存在感を放っていたのが、ランドローバー「ディフェンダー」だ(C)Silverstone Auctions Limited 2022
映画『007スペクター』の劇中車は、ボンドカーとなったアストンマーティン「DB10」と敵役「Mr.ヒンクス」が運転したジャガー「CX-75」。そしてこの2台に負けない存在感を放っていたのが、ランドローバー「ディフェンダー」だ(C)Silverstone Auctions Limited 2022

 映画『スペクター』に登場するディフェンダーの活躍は、映画を鑑賞した人はご存知のとおりだ。高速でのカーチェイス、雪道でのアクションなどさまざまなシーンに登場し、ディフェンダーの魅力を存分に見せてくれる。

 その撮影のために製作されたクルマは、計10台といわれている。数台はクローズアップ撮影やインテリアの撮影のために用意され、高速走行の撮影をするためのクルマと雪道撮影用のクルマも準備された。そのうちの3台は、撮影時に全損となっている。ここで紹介する個体は、雪道での撮影用に製作されたうちの1台だ。

 製作したのは、ランドローバーのカスタマイズの老舗である、Bowler Motorsport(ボウラー・モータースポーツ)。ブラックのボディカラーを持つディフェンダーをベースに、ディフェンダー“スペクター”へと変身させるカスタマイズをおこなった。

 迫力のあるシーンを撮影するためか、エンジンもチューニングが施されている。もともとは122psだった最高出力は188psに、トルクは50.9kgmまでにアップされている。このほか、ロールケージの装備や4点式のシートベルト、レカロシートやウインチなど、さまざまなカスタマイズを受けている。

●2500万円オーバーは本物の証

 本来撮影に使われたクルマは、償却されるというのが通例だ。ところがこのスペクター・ディフェンダーは、ボウラー・モータースポーツに戻され、約4万6000ポンド(約700万円)を掛けて修復された。そのときの走行距離は、35マイル(約56km)。修復後の姿は、写真からもわかるように新品同様で、「A007 SVX」というナンバーも取得し、公道走行ができるようになっている。

 気になるこのディフェンダーのプライスだが、シルバーストーンオークションにおいて、16万2000ポンド(邦貨換算約2540万円)という高額で落札された。

 映画に登場する劇中車は、『007』シリーズに限らずレプリカが数多く出回っているが、やはりそういう個体とは一線を画した本物に価値を見いだす人は多いということなのだろう。

Gallery【画像】『007』に登場した「ディフェンダー」はダブルキャブ ピックアップがベースだ(26枚)

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