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【ドミノ・ピザ別注ロレックス】シンプルなスポロレ「エアキング」の大人カワイイ注目の1本とは

パイロットウォッチとして愛された「エアキング」

「エアキング」。それは、ロレックス・ヒストリーの中でもっとも長い歴史を持つペットネームである。つまりはデイトナと同様、シリーズに付けられた愛称なわけだが、オフィシャルなモデル名として文字盤に刻まれたのはエアキングが元祖だといわれている。

 ネーミングの由来は「飛行史へのオマージュ」。空を駆けるという行為がまだ冒険と呼ばれていた1930年代に、エベレストの上空1万メートルを飛び越えるといった数々の挑戦にロレックスが同行。高高度でも故障しないタフなオイスターケースと、高い視認性をもつシンプルな文字盤は、クロノメーターとして空の冒険者を支えたという。

 飛行史のパイオニアに愛された逸品。大役へのオマージュとして名付けられたペットネームは、歴代モデルに脈々と受け継がれ、ファンに愛され続けるアイコンである。

「エアキング/Ref.14000」は、ボーイズサイズとまでいわないまでも、小ぶりなケースは女性や手首が細めな男性にもよく似合うだろう(C)2021 Sotheby’s
「エアキング/Ref.14000」は、ボーイズサイズとまでいわないまでも、小ぶりなケースは女性や手首が細めな男性にもよく似合うだろう(C)2021 Sotheby’s

 いわゆる初代モデルは1940年代に誕生したといわれているが、1950年代後半に販売開始された「Ref.5500」が、初期のエアキングを代表するモデルだといっていいだろう。幾度となくマイナーチェンジがおこなわれ、バリエーションも存在するが、33mmケースをはじめとするディティールはシリーズをとおして継承されており、エアキングならではの特徴を確立したモデルだといえる。

 1990年代に入り、実に40年近く販売が続いていたRef.5500にフルモデルチェンジを施した「Ref.14000」が登場。Ref.5500のケースが33mmだったのに対して、わずか1mmながら34mmにサイズアップされた他、風防がプラスティックからサファイアクリスタルに変更されている。ムーブメントは、Ref.5500後期のCal.1520からCal.3000になり、ハイビート化による高精度化が図られた。

●成績優秀な店舗オーナーに贈られる腕時計

 今回紹介する個体は、全米に展開するピザチェーン「ドミノ・ピザ」のマークが入ったRef.14000。販売目標を達成した優秀なフランチャイズ・オーナーに送るために作られた別注で、ドミノ・ピザ本社がある地元のロレックス・ディーラーが1998年にオーダーしたものだ。

 質実剛健な文字盤に彩りを添える赤と青のロレードマークは、遊び心たっぷりのワンポイント。堂々たるサイズとなった現行エアキングの40mmケースと比べるまでもないが、スーツの袖口で主張しすぎる事がない、コンパクトで薄型の34mmのケースが好ましい。

 サザビーズでのハンマープライスは1万7640ドル。現在のレートで約200万円は、ミントコンディションな別注モデルだと考えれば納得もいく。高騰がつづくヴィンテージのスポロレとしては手頃であり、それはエアキングの魅力のひとつだ。

 パイロットウォッチの先駆けとして誕生した「ロレックス・エアキング」。その武勇伝を今に伝えるRef.14000に、ほんの少しの遊び心を追加したこの個体は、大人カワイイ一本の最右翼なのかもしれない。

●製品仕様
リファレンス:14000 エアキング“ドミノス”
年式:1998年
ケース径:34.0mm
ケース:ステンレススチール/ねじ込み式バック
ストラップ:ステンレススチール
文字盤:シルバー
ムーブメント:Cal.3000/27石
付属品:保証書/タグ

Gallery【画像】ドミノ・ピザのロゴがカワイイ「ロレックス」とは(7枚)

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