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380馬力のモーガン「プラス8GTR」初号機完成! エンジンはBMW製4.8リッターV8でした

9台限定のモーガン「プラス8GTR」に搭載されるエンジンはBMW製

 1913年、英国マルヴァーンに設立されたモーガン・モーター・カンパニーは、プジョー製のV型2気筒7psエンジンを搭載した3輪車(フロント2輪、リア1輪)の「リトルスター」を開発、生産することで自動車メーカーとしての本格的なスタートを切る。

 そのモーガンがさらに大きな成功を収める原動力となったのは1936年に発表された4ホイールの「4/4」で、車体の一部を木製としたこの4/4の基本的な構造は、現在に至るまで変わることなくそのままのスタイルで生産が継続されている。

もはやレストモッドと呼びたくなるようなモーガン「プラス8GTR」。もちろん新車で9台限定だ
もはやレストモッドと呼びたくなるようなモーガン「プラス8GTR」。もちろん新車で9台限定だ

 エンジンは4/4の誕生以来、英国フォード製が定番だったが、高性能仕様ではトライアンフやローバーからエンジンの供給を受ける例もあった。たとえば1968年に誕生した「プラス8」に搭載されていたのは、ローバー製のV型8気筒。その人気は非常に高かったが、残念ながら2018年に生産は中止され、後継車の「ロードスター」にその市場を譲ることになった。

●ビッグブルーへのオマージュ

 今回誕生した「プラス8 GTR」は、そもそもモーガンがレース用に使用するために開発を進めたモデルだった。モーガンによれば、同モデルのために9台分のシャシが製作され、それらはすでに販売済みだったという。

 今回のプロジェクトに際して1台の完成車と、未使用のまま残されていた8台分のシャシを買戻し、プラス8GTRの復活へのプロジェクトはスタートを切ったという。

 エクステリア・デザインは、かつてのプラス8を彷彿とさせるものの、やはり現代の技術を採り入れ、より優秀なエアロダイナミクスを得るためにディテールは大幅に改められている。ホイールはセンターロックの5本スポークだ。

 今回発表された生産1号車は、かつてビッグブルーと呼ばれた1990年代のプラス8をベースとしたレースカーを思い起こさせるカラーである。ビッグブルーは、技術的にも新しいアルミニウムパネルの接着工法が試されるなど、モーガンにとって特別な1台であった。

 現代に復活したプラス8GTRは2021年から2022年の第一四半期までの間に全車が完成する見込み。オーナーはすでに決まっており、それぞれに好みを反映した仕様が与えられる予定だ。

 参考までにエンジンはBMW製の4.8リッターV型8気筒(N62)。最高出力は380psとなるが、これはモーガン史上最強となる数字だ。組み合わされるトランスミッションは、6速MTもしくはZF製の6速ATから選択が可能だ。

 モーガン最後のプラス8。しかもGTRの名が与えられこともあり、スタイルのみならず実際の走りにおいても非常に過激な一面を見せるモデルに仕上がっているのは想像に難くない。

Gallery【画像】究極のモーガン「プラス8GTR」のディテールチェック(17枚)

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