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【ケン・ブロック様専用】世界に1台のアウディは「スポーツ・クワトロS1パイクスピーク」を現代的解釈したEVだった

ケン・ブロックのためのEVモデルとは

 アウディは「スポーツ クワトロS1」をモチーフとしたEVとなるアウディ「S1 e-tron quattro Hoonitron(S1 eトロン クワトロ フーニトロン)」を発表した。このS1 e-tron クワトロ フーニトロン(以下S1フーニトロン)は、エクストリームドライバー、ケン・ブロック氏のために開発されたものだ。

ケン・ブロックが新たなムービーを「S1 eトロン クワトロ フーニトロン」で製作中
ケン・ブロックが新たなムービーを「S1 eトロン クワトロ フーニトロン」で製作中

●パイクスピークの「クワトロS1」がEVで蘇る!

 S1フーニトロンはモーターをふたつ搭載した4輪駆動で、ボディはカーボンファイバーを素材に採用。FIAの安全基準に合致したこのマシンは、「RS e-tron GT」の生産拠点である、ネッカーズルムでアウディスポーツによってつくられた。

 スタイリングを担当したのは、インゴルシュタットのアウディデザイン。パイクスピーク・ヒルクライムに参戦したスポーツ クワトロS1を現代的に解釈し電動化をするというプロジェクトは、通常であれば1年から1年半ほどの時間がかかる。しかし今回は、ドローイングから最終デザインの決定までにかかった時間は、わずか4週間と異例のスピードだ。

「ケン・ブロックと彼のチームとは常に連絡を取り合い、集中的な意見交換をおこないました。私たちのアイコンであるマシンと未来を融合させたクルマを開発することに興奮しました」と、アウディデザインのマーク・リヒテ氏は語っている。

 幼いころからアウディのラリーカーに夢中だったケン・ブロック氏は次のようにコメントしている。

「S1フーニトロンはアウディが1980年代に持っていた多くの要素を兼ね備えています。たとえばエアロダイナミクスは、現代的なフォルムで再現されています。アウディのデザイナーが自分たちの過去からインスピレーションを得て、それを現代のテクノロジーで置き換えているのがカッコいいですね。11月にドイツでこのクルマをテストする機会を得ました。これまで内燃機関やトランスミッションを搭載した、さまざまなクルマをドライブしてきましたが、停止状態から右足だけで150km/hのドーナツターンができるというのは、私にとってはじめての経験でした」

 ケン・ブロック氏と彼のチームは『Elektrikhana』というタイトルで、S1フーニトロンを使ったジムカーナシリーズの新たなビデオ作品を制作することになっている。この作品は、今後数か月のうちに公開される予定とのこと。

* * *

「アウディのモータースポーツへの情熱が、私をラリーへの道に向かわせてくれました。そのアウディとのコラボレーションは、特別なものといえます。

 アウディが私と私のチームのためにこのクルマを開発し、次のプロジェクトに参加してくれたことは、夢のような出来事でした。S1フーニトロンは、我々の歴史の新たなページを開き、ジムカーナストーリーを未来へと導いてくれるものです」(ケン・ブロック)

 ケン・ブロックが、S1フーニトロンでどのようなドライビングテクニックを映像で披露してくれるのか、いまから非常に楽しみである。

Gallery【画像】アウディがケン・ブロックのために作ったクルマとは?(14枚)

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