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【完全詳解】マクラーレン「エルヴァ」のデザインの魂は細部に宿っていた!

デザインの魂が細部に宿った「エルヴァ」

 マクラーレンのニューモデル「エルヴァ」は、「P1」、「セナ」、「スピードテール」に続く、限定生産を前提としたアルティメット・シリーズで、オープンコックピットを採用するのは初の試みとなる。

 今回VAGUEでは、なかなか実車を見ることが叶わないエルヴァの細部にまでわたるディテールを細かく写真でお見せしよう。

マクラーレンきってのスパルタンなモデルであるエルヴァ
マクラーレンきってのスパルタンなモデルであるエルヴァ

●純粋にドライビングを楽しむモデル

 エルヴァは、これまでにはないドライビング・エクスペリエンスをカスタマーに提供するために、ルーフはもとよりフロントウインドウさえ持たない(オプションで固定式のフロントウインドウを装着することも可能だ)スパルタンなモデルとして仕上げられている。

 マクラーレンはこのスタイルを実現するために、特許技術の「アクティブ・エア・マネージメント」を採用。このシステムは、簡単に説明すれば、フロントノーズから導入されたエアを、コックピット前方のクラムシェルから排出することでコックピット周辺に、エアの「バブル」を形成し快適性を確保するもの。

 それはまたカーボンファイバー製のディフレクターによって作動するアクティブ機能を持ち、ベントに低圧のゾーンを作り出すために150mm上昇するという。

 カーボンモノコックを構造体とし、同様の素材で製作されたボディを組み合わせたエルヴァ。そのスタイルは前方部分では低く薄く感じるが、コックピットの背後には大型のダブルバブルルーフが装着され、エルヴァの速さと力強さを物語っている。リアフェンダーはワイドで複雑な形状でデザインされており、それはリアセクションのほとんどすべての部分に関していえることだ。

 エルヴァのリアミッドに搭載されるエンジンは、4リッターV型8気筒ツインターボ。最高出力は815ps、最大トルクは800Nmを発揮し、0−100km/h加速を3秒未満で加速する運動性能を披露する。

 生産台数は399台と当初アナウンスされていたが149台に限定されている。価格はイギリス本国においては税込で142万5000ポンド(約2億1660万円)と発表されている。もちろんこのエルヴァも、MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)によるさまざまなパーソナリゼーションが可能。カスタマー自身が好む仕様がこれから続々と誕生してくるだろう。

●取材協力

・マクラーレン東京
 https://tokyo.mclaren.com/ja

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