VAGUE(ヴァーグ)

「いまさら4気筒最強のAMG製エンジンを試す!」理由はロータス「エミーラ」を占うためでした

2リッター最強エンジンをサーキットで試す!

 今回はちょっと異色のインプレッションをお届けしたい。サーキットでドライビングするのは、メルセデスAMG「CLA 45S 4MATIC+ シューティングブレーク」だ。

 異色の理由は、「レーシングスーツでステーションワゴンに乗り込むから」ではない。実はこのAMG製2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンは、ロータス最後のガソリンエンジン車といわれているロータス「エミーラ」に搭載されるのだ。

AMG製2リッター直4ターボを低回転域からテストしてみたが、おいしい回転域は5000−7000rpmと、クルマとしてはかなり高い
AMG製2リッター直4ターボを低回転域からテストしてみたが、おいしい回転域は5000−7000rpmと、クルマとしてはかなり高い

●エミーラに搭載の際はエキゾーストノートは改善の余地あり

 これは非常に興味深い。ロータス・エミーラは、トヨタ製3.5リッターV型6気筒スーパーチャージドエンジンと、AMG製2リッター直4ターボの2バージョンがリリースされる予定だ。ロータスとAMGのコラボレーションはこれが初めて。「どのようなエンジンフィーリングなのか、CLA 45Sで改めて確認しておこう」というのが今回の試乗の目的である。

 CLA 45Sの2リッター直4ターボエンジンは、412psと2リッター最強を誇る。さすがにレスポンスは鋭い。8速DCTのダイレクトなシフトチェンジと相まって、コーナーからの脱出加速が気持ちいい。CLA 45Sの車重は1.7tあり、さすがに随所で重さを感じるが、ロータス・エミーラは最軽量バージョンで1.4tとアナウンスされている。CLA 45Sより300kg軽いとなれば、かなりエキサイティングな走りを見せてくれそうだ。

 ただしCLA 45Sも素晴らしい「マシン」だと思うのは、しっかりとレースモードが用意されていることだ。今回はサーキット試乗ということで、迷わずレースモードオンリーでのドライビングとなった。さすがはAMG、ステーションワゴンとはいえそれなりに排気音も作り込まれているが、ロータス・エミーラに搭載されるにあたってはもう少し素のエキゾーストノートを聞かせてほしいところだ。

 直4ハイパワーエンジンだけあって高回転型。低回転域からテストしてみたが、おいしい回転域は5000−7000rpmと高め。レブリミットまで一気に吹け上がるフィーリングは爽快そのものだ。

 ただし、そこは2リッター。150km/hを超えると車速の伸びはおとなしくなる。ロータス・エミーラでもこの先の速度域は、トヨタ製3.5リッターV6に分があるはずだ。コーナリングの脱出加速を楽しむならAMG製2リッター直4、最高速領域を楽しむならトヨタ製3.5リッターV6ということになるだろう。

* * *

 ロータス最後のガソリンエンジン搭載車、エミーラ。ファーストエディションとして2022年にまずデリバリーされるのはトヨタ製3.5リッターV6で、今回テストしたAMG製2リッター直4ターボエンジンは2022年夏頃に仕様が決定され、デリバリーは2023年といわれている。ロータスがこのエンジンをどう仕上げ、どう進化させてくるのか、私も楽しみに待ちたい。

「スーパーカーらしさ」は、間違いなくトヨタ製3.5リッターV6の方が味わえるだろう。一方で「ライトウエイトスポーツこそがロータス」というイメージにしっくり来るのは、AMG製2リッター直4だ。軽快な吹け上がり感は、いかにもロータスらしい。今回試乗したCLA 45Sよりも300kgも軽いとなれば、かなりキビキビした走りが楽しめそうだ。それにしても、最後のガソリンエンジンを2バージョン用意するとは、ロータスもなかなか悩ましいことをしてくれる。

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