VAGUE(ヴァーグ)

「MTBの真価を体感できる」国内最⼤級の無料コースが南アルプスの麓に誕生した理由

初心者でもMTBのおもしろさを体感できる広大なパーク

 山梨県の南アルプス市に、一般に無料開放されたコースとしては国内最大級となるMTBパーク「南アルプス立沼マウンテンバイクパーク」(以下、「⽴沼MTBパーク」)がオープンした。

「⽴沼MTBパーク」は、南アルプスマウンテンバイク愛好会をはじめとする有志によって、南アルプス市の櫛形山に造成されたフィールドだ。一般無料開放、無人管理システム、任意課金制を導入し、月に1度程度、利用者を中心にトレイル整備デイを設け、トレイルの整備とライドを楽しむ仕組みづくりにも取り組んでいく。利用者みずからがルールを守り、パークを守っていく──そんな最先端のMTBパークなのだ。

山梨県の南アルプス市に誕生した、一般に無料開放されたコースとしては国内最大級となるMTBフィールド「南アルプス立沼マウンテンバイクパーク」
山梨県の南アルプス市に誕生した、一般に無料開放されたコースとしては国内最大級となるMTBフィールド「南アルプス立沼マウンテンバイクパーク」

「⽴沼MTBパーク」が誕生した背景について、運営元である一般社団法人 南アルプス山守人(やまもりびと)の代表・弭間(はずま)さんは次のように語る。

「⼭守⼈は、MTBによる地方創生をビジョンにかかげ、10年ほど前から活動をおこなっている団体です。MTBの裾野を広げるには、初⼼者やファミリー層の存在が重要であり、みなさんが安心して楽しめる環境づくりが必要だと考えていました。誰もが気軽にMTBを楽しめる環境があってこそ、MTBが県⺠スポーツ、国⺠スポーツとなり得るからです。

 今回オープンした『⽴沼MTBパーク』は、“地域や⾏政に認められた、初⼼者やファミリー層など誰もが気兼ねなく楽しめるトレイル”として、国内初の取り組みとなります。⽇本のMTB普及にも⼤きく貢献する動きだと考えています」

●利用者たちで守り育てるMTBパーク

 ここからは「⽴沼MTBパーク」の詳細を見ていこう。

 トレイル(MTBのコース)は計8本で総延⻑は約3km。敷地⾯積は約7ヘクタールと広大だ。世界標準の“サステナブルトレイルビルド”という、環境に配慮しながらも安全に楽しめる最先端の設計を取り入れており、クオリティも高い。

 また、管理⼈を置かず、看板でルールを⾒える化しているのも特徴で、看板の案内にある利⽤者登録をみずからおこなった上で利用する。基本的に無料で楽しめるトレイルだが、維持管理の財源確保のため、利用者みずからが金額を決めて課金する“任意課金制”を国内初の試みとして導入している。

「⽴沼MTBパーク」のトレイルを楽しむ際に携行すべき持ち物は、MTB、ヘルメットなどの防具類、グローブ、ゴーグル、飲物、スマートフォンなど。事前にホームページから申し込めば、MTBのレンタルやスキル講習の受講も可能だ。

 また、オンライン掲⽰板を通じて毎⽉のトレイル整備デーなどの情報もチェックでき、利⽤者みずからがパークを構築していく仲間として参加できる仕組みもとられている。

●雄大な山岳が広がる山梨がMTBの聖地に

「すばらしい山岳が広がる自然豊かな山梨は、日本だけでなく世界レベルで見ても、特級のMTBコースになるポテンシャルを感じさせます。もちろん山梨だけでなく、富士五湖や甲府盆地からはじまり、長野の諏訪や伊那谷、白馬までつづく大峡谷全体がひとつのMTBエリアとして魅力を備えています。

 将来的には同愛好会が中心となり、このエリアが世界有数のトレイルと認められ、世界中からマウンテンバイカーが訪れる巨⼤なトレイル網を築くことを⽬指しています。同時に、地⽅創⽣の一端を、マウンテンバイカーによって担えたらいいなとも考えています」(弭間さん)

 TOKYO 2020をきっかけに日本でも普及段階をむかえたスポーツ競技は、「⽴沼MTBパーク」のように利用者とともにつくり上げるプレイフィールドが充実することで、競技人口が増加していく。多くの大人と子どもたちが自然のなかで安全に、そして、のびのびとMTBを楽しめる魅力的なトレイルに、ぜひ一度足を運んでみたい。

●施設概要
・施設名:南アルプス⽴沼マウンテンバイクパーク
・利⽤可能日時:常時開放(日中に限る)
・利⽤可能⼈数:同時利⽤で最⼤100名程度
・利⽤対象者:初⼼者・ファミリーから中級者

●アクセスなど
・所在地:⼭梨県南アルプス市平岡
・アクセス:中部横断自動車道「南アルプスIC」よりクルマで約30分
 https://www.minamialpsmtb.com/

Gallery総延⻑約3kmの充実したトレイルを備える「⽴沼MTBパーク」を【画像】で見る

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