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90年代メルセデス「Eクラス」にピッタリなオーディオ&ナビ環境とは【W124日誌】

数多くの先達がはまった「W124」の魅力とは?

 そんな280Eセダンは、八ヶ岳の麓で開催されたホンダ新型「シビック」の試乗会や、280km/hオーバーを実際に体験させてくれたランボルギーニ「ウラカンSTO」の富士スピードウェイ試乗会など、各所で開催されるイベントに向かう足としてすでにフル稼働中だ。そんな124型セダンに乗り換えるにあたっては、やはり同じモデルに乗っている方々の話を聞いて自信を深めた、というのもあった。

アイディングのお客さんであるY氏が駆るマラカイトグリーンのW124「E280」
アイディングのお客さんであるY氏が駆るマラカイトグリーンのW124「E280」

●「W」への乗り換えを後押ししてくれた人々

 例えばアイディングのお客さんであるドライバー歴58年のYさんが乗る「E280リミテッドセダン」は、2010年に購入した最終94年型のW124だ。

 話を聞くと、仕事で英国ロンドンに赴任した際のクルマ選びで、最初は慣れている日本車の「クラウン」にしようと思ったのだけれども、関税のために非常に高価になり、同じ値段だったらW124が買えることがわかって手に入れることにしたのだとか。まさに目からウロコの走りに感銘を受けて2年半で4万km走行。その後日本に帰国し、トヨタ「プログレ」に乗ったあと2010年にアイディングで見つけたのが今も乗っているマラカイトグリーンのE280で、購入時に2万4000kmだったオドメーターはすでに12万9000kmに達しようとしている。

 都内と静岡県を高速道路で往復するという使い方がメインなのでエンジンの調子は良く、今回も予防整備のために入庫したとのこと。「しつけの悪い動作が出ない」「全く不安なく乗れる」「サッコパネルのおかげで車が汚れず、洗車回数が少なくてすむ」などの点がお気に入りという。ベージュのレザー内装には、海外で手に入れたという立派なホワイトムートンのシートカバーが取り付けられており、これも大好きな装備なのだという。

Y氏お気に入りのムートンカバーを取り付けたフロントシート。ブラック×ベージュの明るいレザーインテリアだ
Y氏お気に入りのムートンカバーを取り付けたフロントシート。ブラック×ベージュの明るいレザーインテリアだ

 ジャーナリスト仲間では、岡本幸一郎氏もそのひとり。ご本人によると、124を知ったのは1993年のころで、知り合いの真っ赤なS124に乗ったことでその出来栄えに感動し、自分には買えないので親の車として自宅にやってきたのが最終型右ハンドルのE280セダンだったとのこと。

 99年には左ハンドルのW124が持つ軽いアクセルやハンドリングの良さに影響を受け、再び親を説得して7万km走行のE280左ハンドルに乗り換えを敢行。そのクルマは例のエンジンコードの配線劣化のため北陸自動車道でエンジンが止まったり、スポーツライン仕様にするため20mmのスプリングカットをおこなったりと、いろいろあったとのこと。ご両親はご自宅の富山と新潟を往復する仕事をされていたため、月2000−3000km走行は当たり前。10万km突破の際は当時のカノジョを乗せていた時だったとの逸話も披露してくれた。

 その後正式に岡本氏の愛車になったW124については、エアコンの効きは悪かったけれどもその走りには文句なし、というのが彼の評価で、自動車評論家への道を築いてくれたのがW124だったのだろう。走行距離が13万kmになったあたりで岡本氏はW220のS430 4MATICを新車で購入。W124はそれが決まったとたんに不機嫌になり、ラジエターファンがシュラウドに当たったり、パワーウインドウが壊れたりしたので、下取り価格はわずか5万円だったそうだ。

 また、同じ業界では、島下泰久氏が124のセダンとステーションワゴンに乗っていたし、渡辺慎太郎氏はC124を所有していた。その時は124クラブみたいなものを結成していたというが、現在は残念ながらおふたりとも124を卒業されているようだ。

 掲載写真の屋根についているモノや、冬支度については次回お伝えする予定だ。

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Gallery 【画像】W124に取り付けた現代の標準装備とは(23枚)
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