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ラディカルの最新安全装備は「ハロ」だった! 2022年モデルは速さだけでなく安全性も大きく進歩

より速く、より安全になったラディカル2022年モデル

 ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでのラップタイム・アタックでもお馴染みのラディカル・スポーツカーズから、「SR3 XX」と「SR10」の2022年モデルが発表された。両車は現在最終的な製作段階にあり、カスタマーへの納車は2022年の第一四半期からスタートする予定となっている。

もはやレーシングカーと呼ぶに相応しい出で立ち
もはやレーシングカーと呼ぶに相応しい出で立ち

●ハロを装備して安全を考慮

 1997年に設立されたラディカルが大きな特徴としていたのは、すでに市場にある2輪車用のエンジンをベースに独自のパワーユニットを開発し、軽量なシャシとボディを組み合わせることで、レーシングカーそのものといってもよい走りを実現していることにある。異なる表現を用いるのならば、それはオンロード走行も可能なレーシングカーということになるのだろうか。

 ちなみにこれまでラディカルがアタックしたニュルブルクリンクでの最速タイムは、スズキGSXR1300のエンジンを、独自のエンジンブロックを設計し、2基をV型に接合した2.8リッター仕様のエンジンを搭載する「SR8」の進化型「SR8LM」によるもので、2007年に記録されたラップタイムは6分48秒。当時市販車世界最速の座に輝いたこの数字は、ラディカル社のコンセプト「過激な」、そして技術力を客観的に証明する決定的な結果となった。

 そのラディカルのメイン車種ともいえる「SR3 XX」と「SR10」の両車が、2022年モデルでマイナーチェンジを受けることになった。

 まずスズキ製の1340cc、もしくは1500ccの直列4気筒エンジンを搭載するSR3 XXには、ニューデザインのエグゾーストシステムが採用されるようになったほか、6速のシーケンシャルギアボックスもパドルによるシフトが可能になった。最高出力は1340cc仕様が198ps、1500cc仕様は229psという設定。重量はいずれも615kgと非常に軽量な数字である。

 レーシングカーそのもののように、飾り気ひとつないコックピットにはダッシュボード上にセカンダリー・デジタル・ディスプレイが追加された。オプションではセンタードライブ仕様やパワーステアリングも用意される。

 また最新のF1マシンと同様に、ドライバーの頭部を保護する「ハロ」を追加装備したのもニューモデルの特徴だ。サスペンションには、セッティングの変更を素早くおこなえるように、新たなキャンバーシムを装備した。

手前が「SR10」、奥が「SR3 XX」だ。両車ともにハロが装備されるようになった
手前が「SR10」、奥が「SR3 XX」だ。両車ともにハロが装備されるようになった

 一方SR10に搭載されるエンジンは、フォードのエコ・ブースト2.リッター直列4気筒ターボを、ギャレット製ターボへの交換などラディカルがさらにチューニングを施したもの。最高出力は425psと強力で、今回のマイナーチェンジでは新たにECUのマッピングが書き換えられてる。車重はわずかに725kgしかない。

 またSR3 XXと同様にSR10にもハロが採用されている。

 グループ・セールス&マーケティング・ディレクターのDan Redpathは、次のようにコメントしている。

「ハロはラディカルの歴史のなかでもっとも大きな開発のひとつであり、我々はモータースポーツで何度も効果を発揮してきた技術からインスピレーションを得て、SR3 XXとSR10に採用しました」

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 創立25周年を迎え、「過激な」レーシング・スポーツカーの世界では、すでに十分な知名度を得たラディカル。はたしてこの先のラディカルには、どのような未来が待っているのか。それもまた興味深いところである。

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