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アウトドアの新潮流?強度と軽さ、耐腐食を兼ね備えたカーボンテーブル

カーボンファイバーを駆使したアウトドアテーブル

 炭素繊維強化プラスチックはその名前が示すとおり、炭素繊維(カーボンファイバー)を樹脂で強化させた複合材料だ。軽さと強度の高さが持ち味で、樹脂の種類によって耐腐食性や耐熱性、耐疲労性などをもたせることができ、航空機やロケットなどで重用されている優秀な素材だ。

 アウトドア分野ではスキーやスノーボードの板、ストック類、自転車のフレーム、釣り竿などに採用されているが、キャンプ用品ではポールやペグなどでちらほら見かけるようになったばかり。

 アウトドアブランド「37CAMP」は、軽さと快適さを追求するキャンパーに向け、いち早くこの注目素材を用いたテーブルと天板の開発に乗り出し、この秋、待望の「カーボンテーブル」シリーズを発表した。

 第一弾は9月発売の「カーボンテーブルS」(9900円/消費税込、以下同)。約12×24.5cm、308gという登山に持っていっても負担にならないミニテーブルだ。

 11月発売の第二弾は2段階に高さを変えられる「カーボン ローテーブル」と天板「カーボン テーブルトップ レクタM」「同S」「同ラウンド」の4種類で、ソロはもちろんファミリーキャンプでも活躍するサイズ展開となっている。

 ここで注目したいのが炭素繊維強化プラスチックは、自然硬化する樹脂で整形しつつ補強材でカーボン繊維を使う“ウェットカーボン”と、カーボン繊維を熱硬化型の樹脂で焼き固めた“ドライカーボン”に大別される点。

 同じ重量でもドライカーボンのほうが炭素繊維の割合が増え、強度が高い。「37CAMP」の「カーボンテーブル」シリーズはいずれもドライカーボンを採用しており、3mm厚の天板でありつつ耐荷重10kgを実現している。もっとも、耐荷重だけでいえばもっと薄く、軽量なテーブルを作れるのだが、ドライカーボンは弾性も高く、天板に重量物を載せるとたわんでしまう。このたわみを抑えるためあえて3mm厚を選んだとか。

スケートボードよりもやや大きな「カーボン ローテーブル」。モデルガン用バイポッドをPicatinny railでマウントした脚を装備しており、ワンアクションで展開できる
スケートボードよりもやや大きな「カーボン ローテーブル」。モデルガン用バイポッドをPicatinny railでマウントした脚を装備しており、ワンアクションで展開できる

●カーボンテーブルを作るうえで難しかったポイント

 また、「カーボン ローテーブル」はドライカーボンのプレートにアルミ製の脚(テーブルトップは三脚接続用のアルミ製マウント)を取り付けているのだが、37CAMPによるとこの部分がもっとも苦心した点だという。

「オリジナルで制作している接続マウントでアルカスイス互換、1/4、3/8にアタッチメントを介さずダイレクトに装着できるようにしています」

「ドライカーボンの板厚が非常に薄いので、表面にネジの頭を出さずに止めるためにネジの頭部分が入るよう、プレートを掘り下げるのですが、強度を保ちつつ実現させるためにカーボンの厚みやネジサイズを繰り返しテストしました」(37CAMP)

 天板にスリットをいれてものを吊り下げるなど自分らしくカスタムできる遊び心も忘れない。美しく、タフな「カーボンテーブル」シリーズは現在、先行の「カーボンテーブルS」と加えて5つの製品があるわけだが、今後は3D形状の製品や分割・組み立て構造を用いたよりコンパクトな製品、DIY用にマウントのみでの販売も予定しているとのこと。

 かつてのチタン製品同様、使用シーンが広がれば価格も徐々に落ち着いてくるだろう。「37CAMP」の挑戦を楽しみにしたい。

●製品仕様
☆カーボン ローテーブル
・価格:2万2000円、迷彩柄2万4200円(消費税込/以下同)
・サイズ:64×21×H26.5/34.5cm
・重量:1.2㎏
・最大荷重:10kg

☆カーボン テーブルトップ レクタM
・価格:1万7600円、迷彩柄2万900円
・サイズ: 30×40cm
・重量:570g
・最大荷重:10kg

☆カーボン テーブルトップ レクタS
・価格:9900円、迷彩柄1万2100円
・サイズ: 20×30cm
・重量:320g
・最大荷重:10kg

☆カーボン テーブルトップ ラウンド
・価格:2万4200円
・サイズ:φ40cm
・重量:620g
・最大荷重:10kg

Galleryコンパクトかつ強度にすぐれたカーボンテーブル

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