VAGUE(ヴァーグ)

建築家とUXデザイナーが手掛ける“サステナブル視点”でつくられた焚き火台

組み立てやすく灰の処理もしやすい「焚火台」

 2021年も数多くのアウトドア・ガレージブランドが誕生、既存ブランドにはない新しい発想でキャンプ好きの心を動かすプロダクトを発表している。

「we know enough<」も2021年に発進した新ブランドだが、プロダクト作りの出発点は「ユーザー目線の利便性や拡張性」ではなく「自然環境への配慮」。第一弾となる「焚火台」も自然環境へのダメージを抑えるダブルレイヤー構造を採用し、自然を主役にするミニマルなデザインが特徴の焚き火台だ。

 もちろん、自然環境に配慮した焚き火台であっても、使いにくいものでは誰からも支持されない。「焚火台」はフレームを差し込んで組み立てたら、灰受けを押し込み、ステンレスメッシュの火床をフレームに引っ掛けるだけ。組み立てが簡単で、細かな凸凹がないので灰の処理も楽におこなえる。

 この自然にやさしく、ユーザーの使いやすさも徹底された「焚火台」を生み出したのは、Dezeen Award, Design for Asiaなど国内外のデザイン賞を受賞している建築家・岡田宰さんと、イタリアのメゾンブランドで経験を積んだUIUXデザイナー・石原亮さん。

「我々の焚き火台の特徴であり、他の焚火台にはないダブルレイヤー構造。これを実現するための、灰受けプレートの制作に苦心しました」

「板厚の検証、差し込み形状の検証、フレーム部分への引っ掛けスリットの形状や幅、奥行きのサイズ、ボタンのサイズ、安全面を考慮した端部のR形状など1mm単位の調整を繰り返し、30以上の試作の末、最終の仕様に決定しました」(we know enough<)

火床は市販の薪がすっぽり収まる大きさ。シンプルな「フレーム構造」とダブルレイヤーによる「面構造」の組み合わせにより、ガタツキを低減していることもポイントだ
火床は市販の薪がすっぽり収まる大きさ。シンプルな「フレーム構造」とダブルレイヤーによる「面構造」の組み合わせにより、ガタツキを低減していることもポイントだ

●安全性に配慮したギミック感ある焚き火台が完成

 火床はφ1.1mm、3.5mm目のステンレスメッシュベルト、灰受けプレートは0.3mm厚のステンレススチール。火床と灰受けプレートの間に十分な空間を設けることで燃焼に必要な空気をスムーズに取り入れ、また、熱による地面へのダメージを防ぐことに成功している。

 また、灰受けプレートは収納性を考慮した2分割式なのだが、組立時にプレートのズレを防止するためにボタンを装備するなど安全性への工夫が光る。

 ユニークなのはそれだけではない。焚き火料理での火力調整は五徳をスライドさせるか高さを変えるのが一般的な対応だが、「焚火台」は火床全体をスライドできる。別売の専用五徳はフレームにしっかり噛み合うので位置を変えるのに不安はないが、手持ちの五徳を使う場合、スライド時に熱湯が入った鍋を落としてしまう危険がある。

 その点「焚火台」の火床はフレームに引っ掛けているので動きはスムーズで必要以上にズレて薪が地面に落ちることはなく、安全に火力調節できるというわけ。しかもフレームには無駄な出っ張りや刻みはなく、美しい。

「薪や炭の火の粉から、地面の草花を守るための機能を満たしつつ、収納性や強度、そしてプロダクトとしての美しさを実現した、こだわりの焚火台です」(we know enough<)

●製品仕様
・価格:2万3800円(消費税込)
・サイズ:55×47×H30cm
・収納サイズ:55×28.7×H15cm
・重量:約2.4㎏
・素材:ステンレス

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