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「799万円でニュル最速を手に入れる」アウディ新型「RS3」の速さのヒミツとは

ニュルブルクリンクのラップタイム7分40秒748!

 2021年11月27日に日本発売が発表されたアウディ新型「RS3」は、スポーツバックとセダンという2種類のボディタイプを持ち、「A3」のハイパフォーマンスモデルという位置づけだ。

 4年ぶりとなるフルモデルチェンジを受けたRS3に搭載されているエンジンは、最高出力400ps、最大トルク500Nmを発生するオールアルミ製の2.5リッター直列5気筒直噴ターボ。トランスミッションは7速Sトロニックで、0−100km/h加速タイムは3.8秒と公表されている。

 車両価格(消費税込、以下同)は「RS3スポーツバック」が799万円、「RS3セダン」は818万円だ。

コンパクトクラスでニュルブルクリンク最速のアウディ「RS3」
コンパクトクラスでニュルブルクリンク最速のアウディ「RS3」

 RS3でもっとも注目すべき点は、アウディとしてはじめて4輪駆動のクワトロシステムに「RSトルクスプリッター」が採用されているというところだ。リアアクスルに装備されるこのRSトルクスプリッターは、左右のリアタイヤ間の駆動トルクを自動で可変配分するというもの。

 左右それぞれのドライブシャフトに設けられている湿式多板クラッチを電子制御することで、コーナリング時には外側タイヤにより多くのトルクを配分することで、アンダーステアを抑えたスムーズなコーナリングを可能としてくれる。また、巡航時には、燃費の改善という意味から、このクラッチを開放することでフロントのみにトルクを伝えるようにも作動する。

 さらに、ドライブセレクトは従来のコンフォート/オート/ダイナミック/インディビジュアル/エフィシェンシーという5種に加えて「RSトルクリア」と「RSパフォーマンス」という2種を追加。

 RSトルクリアは、後輪に配分されるトルクをコーナー外側タイヤに100%配分することでドリフトが簡単にできるモード。RSパフォーマンスはSタイヤに対応するもので、トルクスプリッターがアンダーステアやオーバーステアを最小限に抑制するように働き、狙った走行ラインを外さないようサーキットで周回できるようになる。

●コンパクトクラスでニュルブルクリンク最速

 これら電子制御のおかげもあって、RS3は、ニュルブルクリンク北コースで、コンパクトクラス最速となる7分40秒748というラップタイムを記録している。

 現在市販車最速は、ポルシェ「911GT2 RS」の6分43秒3で、以下、数千万円クラスの販売価格となるクルマがランキング上位に並んでいるのだが、そんななかでのこのタイムは、「お見事」といえるもの。

 同じクラスとして扱われるホンダ「シビック・タイプR」が、ラップタイムがおよそ3−4秒速くなる旧基準計測で7分43秒台、ルノー「メガーヌR.S.トロフィーR」も、旧基準計測で7分40秒1、新基準の計測方式では7分45秒台であることを考えると、その速さが際立っていることがわかる。

 ちなみに、標準装備されているRSスポーツサスペンションは、RS3専用に新開発されたもの。内部にバルブシステムを装備していて、ドライブセレクトのモードに合わせて減衰力が可変するようになっているので、ストリートではサーキットでのセッティングとは違い、しなやかに動いてくれる。

車両価格(消費税込、以下同)は「RS3スポーツバック」が799万円、「RS3セダン」は818万円
車両価格(消費税込、以下同)は「RS3スポーツバック」が799万円、「RS3セダン」は818万円

 デザイン面では、フロントトレッドを先代よりも30mmワイド化したことに合わせて、RS専用バンパーを設定。フロントフェンダー後部にはエアアウトレットも設けられている。

 スポーツバックはリアトレッドも10mm拡大。マフラーは左右出しで、テールエンドはクロームの楕円形デザインを採用。RS専用リアバンパーにはディフューザーも装備されている。

 インテリアには、RSスポーツシートやRSマルチファンクションレザーステアリングを装備。アウディバーチャルコックピット・プラスは、12.3インチディスプレイ仕様となっていて、RS専用のシフトインジケーターも装備される。

 アウディジャパンでは、この新型RS3の導入を記念した50台の限定車「RS3 Sportback 1st edition」の抽選受付中だ。

 オンラインのみで抽選予約できるこのモデルは、RS3スポーツバックをベースに、マトリクスLEDヘッドライトダイナミックターンインジケーターや、ブラックスタイリングパッケージ、カラードブレーキキャリパー・レッド、パノラマサンルーフ、プライバシーガラス、カーボンエンジンカバー、Bang&Olufsen 3Dサウンドシステムなどを装備。ホイールも5スポークYデザインの19インチとなるほか、ボディカラーはカタログモデルにはない、メタリックのケモラグレーとなる。

 この1stエディションの抽選予約締め切りは、2021年12月13日10時まで。車両価格は907万円だ。

Gallery【画像】「シビック・タイプR」よりも速い新型「RS3」とは(18枚)

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