日本のベスト「カウンタック」10台すべて見せます! 「ランボルギーニ・デイ・ジャパン2021」レポート
祝! 「カウンタック」誕生50周年
コロナ渦の影響で、昨2020年は惜しまれつつも中止となってしまった「ランボルギーニ・デイ・ジャパン」。日本でのコロナ新規感染者は減少しているとはいえ、開催が可能であるかどうか、そして実際にこのビッグイベントを実行するにはどのようなスタイルがベストなのかを、主催者は開催直前まで頭を悩ませていたに違いない。
●人気はやはり「LP400」
これまでは、会場に集まる台数の多さで観客を圧倒するギャザリングをメインのプログラムとしていた同イベントだが、2021年のランボルギーニ・デイ・ジャパンは、東京都の新宿区にある住友三角ビルの三角広場をメイン会場に、あらかじめエントリーを受け付けたカウンタック(クンタッシ)のなかから、インターネット投票で多くの得票を得た上位10台を展示。
そのなかから好みのカウンタックを選ぶという、いわゆるコンクール・イベントが6回にわたっておこなわれ、最終的にその結果からベスト・オブ・カウンタックを決定するプログラムがメインとなっていた。
会場に並んだカウンタックは、もっとも初期型となる「LP400」から、「LP400S」、「LP500S」、「5000QV」、そしてカウンタックのなかでは最大の生産台数を誇ると同時にラストモデルとなった「25thアニバーサリー」まで、実に多彩なラインナップであったのは、カウンタック・ファンのなかでも好みのモデルが異なることを表している。
なぜ今年のランボルギーニ・デイでは、カウンタックがフィーチャーされたのか。それは1971年にプロトタイプである「LP500」が誕生して、今年がその50周年にあたる年だからだ。
実際にこのプロトタイプは、最終的にはクラッシュテストへと供され現存はしていないが、先日ランボルギーニのポロ・ストリコ部門によって再現されたことも大きなニュースとなった。ランボルギーニ・デイに先がけて開催されたヴィラ・デステのコンコルソ・デレガンツァに登場し、会場の話題を独占する勢いだったことは記憶に新しい。
今回ランボルギーニ・デイ・ジャパンでベスト・オブ・カウンタックに選ばれたのは、美しいオレンジカラーの1976年式LP400。そのクオリティやオリジナル性は、誰もが認めるところだった。
会場ではほかにもさまざまなトピックスが用意されていた。サーキット走行車として40台が限定生産される「エッセンツァSCV12」のジャパン・プレミアや、「ウラカンSTO」、そしてインディビジュアル部門のアド・ペルソナム、クラッシック部門のポロ・ストリコといった、これからのランボルギーニ・ライフには必要不可欠となる部門のブースなど、会場を訪れたオーナーやファンは、興味深くこれらのディスプレイを見学していた。
はたして来年はどのようなイベントとしてランボルギーニ・デイは開催されるのだろうか。それがとても楽しみだ。