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バブル期だったら間違いなく最強!「見た目ブラバス・中身AMG」なW124クーペのメルセデスは840万円

日本にあった超レアなメルセデスが英国でオークションに出品

 メルセデス・ベンツのW124プラットホームは、いまだに人気が高い。代表的なモデルとして挙げられるのは、「300E/300TE」だろう。

 先代モデルであるW123型も人気が高かったが、先代の「低く長いシルエットから、W124型は角張った印象のシルエットへとチェンジし、それが大成功。セールス面でもW124は、世界的なヒット作となった。

 そんなW124型の2ドアモデルが「300CE」ある。3リッター直列6気筒24バルブエンジンは225psを発生。当時日本では、新車価格933万円で販売されていた。

 その300CEをベースに、AMGがチューニングを施したのが、「300CE 3.4 AMG」というモデルとなる。3リッターの103型エンジンをベースに排気量を3.4リッターとし、ヘッドなどにさまざまなチューニングを施したAMG製エンジンは、268psという高出力を発生する。生産されたのは一説によると、25台のみだったといわれている。

  • ホイールやエンブレム、ワイドボディなど、外観上はブラバス仕様となっている(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●希少なAMGをブラバス仕様に

 そんな希少車をベースに、チューニングブランドであるブラバスが手掛けたのが、今回紹介する、RMサザビーズオークションに登場した個体だ。

 このクルマは当時オプションだった、5速ATやオートマチックLSD、電動スライディングサンルーフ、AMGエンジニアリングパッケージなどを装備している。インテリアはブラックレザーでまとめられている。

 外装で注目したいのは、やはりブラバスのワイドボディパッケージだろう。AMGが装備したフロントスプリッターやフレアアーチに加えたワイドボディの迫力は、ブラバスならではのもの。同時に、フロントとリア、サイドにはブラバスのエンブレムがセットされ、18インチのホイールやエキゾーストシステム、室内ではペダルもブラバスのオリジナル品へと交換されている。ブラバスワイドボディキットを装着した300CE 3.4 AMGは、この個体が唯一のものだ。

 では、この個体はどういった経緯でオークションに出品されることとなったのだろうか。

 まず、ベースとなった300CE 3.4 AMGは、1992年8月に、ドイツ・コブレンツのディーラーから発注されたもののようだ。

 しかしその後、どういった経緯を過ごしてきたのかは不明。記録がはっきりするのは2002年からである。この年、ヨーロッパから日本に向けて輸出され、そのまま日本で登録され、2015年までの13年間を日本で過ごしている。ブラバスのワイドボディキットが、どの段階でセットされたものなのかも、よくわかってはいない。当時の日本でもAMGやブラバスは人気が高く、ヨーロッパでブラバスとなった個体を輸入したのかもしれないし、あるいは300CE 3.4 AMGを輸入し、日本でブラバス化を実現した可能性もある。

  • エンジンはAMGが排気量を3.4リッターとし、ヘッドなどにさまざまなチューニングを施した268ps仕様(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

 いずれにしても、2015年になって、この個体は日本からイギリスへと輸出され、そのときのオーナーが現在もこのクルマを所有している。

 その現オーナーは、この個体を手に入れてから2021年までの6年間で、5600ポンド(約85万6000円)以上の費用をかけて、整備を続けてきている。

 その内容を挙げておくと、まず2016年には、ヘッドガスケットとカムシャフトガスケット、タイミングカバーシール、エンジンマウント、ベルハウジングカバー、ウォーターポンプなどの交換。続いて2020年には、前後サスペンションのショックアブソーバーを交換している。

 現在の走行距離は、10万1419km。写真を見る限りブルーブラックメタリックの外装は、非常に状態がいい。ブラックレザーの内装は、ドライバーズシートには若干のスレがあるものの、全体としていい状態を保っている。それもあってか、2021年6月に開催されたロンドン・コンクールでは、ヤングタイマーというテーマの出展車ともなっている。

 こうしたヒストリーを持つ300CE 3.4 AMG ブラバスワイドボディは、オークションに出品されるものの流札。現在、5万5000ポンド(邦貨換算約840万円)という希望小売価格で継続販売中だ。

* * *

 300CE 3.4 AMGの価値からいえば、お買い得ともいえるプライス。購入後にブラバス仕様のままで乗るのもよし、希少車である300CE 3.4 AMGのオリジナルスタイルへと戻すのもありだろう。

 いずれにしても日本という市場は、このようなレアな個体を見つけるときの穴場となっているのは間違いない。全体的に1990年代のクルマが高騰しているいま、クルマ好きとしては、できれば国策として希少車の保存・維持に力を入れてもらいたいところだ。

Gallery【画像】これがバブル期に作られたAMGとブラバスのダブルネーム仕様だ(26枚)

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