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「一番手頃で後悔しないミニは?」BMWが開発した「初代ミニ」を買ってはいけない理由【中古車至難】

初代のR50型はおすすめか?

 今回筆者に与えられたお題は「初代ミニ」である。初代といっても、英国で作られた「元祖」のほうではなく、ドイツで設計されたBMW製のほうの初代だ。型番でいうならR50型ってやつである(※ほかにコンバーチブルの「R52型」とクーパーSの「R53型」もあるわけだが)。

 VAGUE編集部がお題としてR50型を指定した意図はわからなくもない。

 まず価格が非常にお手頃である。まぁこんな人はVAGUE読者にはいらっしゃらないと思うが、もしも「車両状態は問わないから、とにかく安いMINIが欲しい!」というのであれば、それこそ支払総額25万円ぐらいから探せるのが、R50型初代ミニというクルマだ。

 次に“サイズ感がよろしい”というのがある。

 現行型である3代目ミニの5ドアハッチバックは全長4025mm×全幅1725mm×全高1445mmと、全幅はまあまあ立派な寸法となってしまったが、初代3ドアハッチバックであれば全長3625mm×全幅1690mm×全高1415mmと、「ミニ」を名乗るにふさわしい小ぶりな寸法だ。

 そして“走行フィールがよろしい”というのもある。

 走行フィールの上質感やまろやかさ、剛性感の高さのようなものは2代目でグッと上がり、現行世代の3代目でグググググッと向上したため、初代のそれは、むしろ「よろしくない」と評するのが正常な感覚ではあろう。

 だが、もしも「ミニの走りとはけっこう荒々しいものである」という前提に立つのであれば、現行型は洗練されすぎており、2代目も、ある意味“落第”だ。お世辞にも完成度が高かったとはいい難い初代R50型のやや荒っぽい乗り味こそが、“実はミニっぽくて好ましい”ということもできるのだ。

  • 2001年から2006年まで販売されていた初代ミニ。ポップさのあるホワイトルーフや、ブラックアウトされたピラーが特徴だ。デザイナーはフェラーリF430やマセラティMC12を手掛けたフランク・ステファンソンによるもの(C)BMW AG

●R50型の購入はオススメしません

 以上の意味合いで、R50型ミニに注目するのはあながち間違いではない。筆者も10年ほど前にR50型のクーパー(5MT)に乗っていたが、非常によろしいクルマであったことは間違いないと断言したい。

 しかしそれでも……編集部には申し訳ないのだが、筆者は初代ミニ(R50型)の中古車を今さらおすすめしたいとは思わない。

 なぜならば、普通に買う限りでは「故障の不安」が絶えない選択だからだ。そしてその不安を完全払拭するにはけっこうなお金がかかるゆえ、「それならもうちょっと新しいやつを買ったほうがいいんじゃないですか?」と、フツーに思うからである。

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