VAGUE(ヴァーグ)

デッドストック生地をアップサイクル! 環境にも配慮した味わい深いスニーカー

デッドストック生地との運命の出合いが生んだ新世代のスニーカー

 スピングルカンパニーが展開する国産ハンドメイドスニーカーブランド・スピングルムーヴから、サステナブルなスニーカー「SPM-467」が登場。限定800足の販売が予定されている。

 スピングルムーヴはかねてから、貴重な皮革をムダなくアッパーの素材に使ったり、ソール用に裁断した残りのゴムを練り直して余すところなく用いたり、スニーカーでは珍しいリペアに対応したりと、サステナブルな取り組みを積極的に進めてきた。

  • デッドストック生地を天然染料で染め上げたアップサイクル素材をアッパーに採用したスピングルムーヴの「SPM-467」

 そんななか、2020年にはサステナブルな素材をつかったスニーカーの開発に本格着手。その第1弾が2021年6月に登場した「SPM-172」と「SPM-295」だ。この2足は、鉄の約5分の1の軽さでありながら、鉄の5倍以上の強度を発揮するとされる植物由来のセルロースナノファイバーをゴムに練り込むことで、ソールの摩耗性を従来比で約40%低減した“RUBEAR(ルベア) CNF ソール”を採用。環境負荷が少ないスニーカーとして注目を集めた。

 そして今回、シリーズ第2弾となる最新モデル「SPM-467」が発売された。第1弾に採用された”RUBEAR CNF ソール“に加え、アッパーにはデッドストック生地を天然染料で染め上げたアップサイクル素材を採用。ライニングのインソールには再生素材を含んだ“クール マキシム”を使うほか、付属のカラーシューレースにも人や環境に配慮した糸を使用するなど、いずれも環境負荷の少ない素材で構成されている。

 そんな「SPM-467」の開発・発売に至ったのは「素材との偶然の出合いです」と語るのは、スピングルカンパニーのPR担当・滝口さんだ。

「サステナブルなシューズをつくろうと考えていた開発担当者が、たまたま立ち寄った生地問屋で目に留めた生地から『SPM-467』の開発がはじまりました。

 その生地とは、1枚で靴のアッパーに使用できるコットンベースの“二重織り”で、さらに、廃業した岡山の織元が手がけた、もう手に入れることのできない貴重なデッドストック生地だったのです。その生地はアップサイクルできることから企画の意図にも合致し、『SPM-467』の誕生につながりました」

●足もとのスニーカーがサステナブルな未来の道しるべに

 ここからは、「SPM-467」の各部に使われる素材について見ていこう。

「アッパーに使用した貴重なデッドストック生地は、軽さと日本の織物独特の風合いが魅力的でした。この素材に、洗いと天然染料による染色を施した後、最終工程であえて“仕上げ加工をおこなわない”ことで、生地表面に独特な織りの凹凸感が生じるよう仕上げました。

 ラインナップした3色のカラーは、いずれも天然染料で加工したもの。“キナリ”は水洗いのみ、“カーキ”は草木(エンジュ)染め、“グレー”は墨汁染を施しています」(滝口さん)

 また、ライニングのインソールに使用した“クール マキシム”は防臭・抗菌・防カビ機能を持ち、吸汗性・拡散性に優れた機能素材の55%は使用済みペットボトルや繊維くずといった再生素材からつくられている。断面の異なる繊維どうしのすき間が毛細管の役目を果たし、水分をため込まず足裏をドライな状態に保ってくれる。

 そしてカラーシューレースには、繊維の安全証明である“エコテックス”の認可を得た糸を使用。さらにアッパーとソールの間の“フォクシングテープ”には、カラーシューレースと同色のラインを入れて配色にまとまりを持たせた。

 ちなみにスピングルムーヴでは、「SPM-467」と同じ“RUBEAR CNF ソール”を使用するサステナブルなスニーカーを、2022年秋冬モデルまで新ラインとして順次展開し、その後、他の商品の一部を同ソール仕様に順次切り替えていくという。今後もサステナブルでありながら、スピングルムーヴとしての独自性を打ち出した新感覚スニーカーの登場に期待したい。

●製品仕様
・価格:2万2000円(消費税込)
・カラー:キナリ、カーキ、グレー
・サイズ:XS、SS、S、M、L、LL、XL(ユニセックス)
・付属品:ベージュのコットン製替えひも

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