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新型「ゴースト」に「ブラック・バッジ」誕生! ダーク・サイドの頂点を極めるロールス・ロイスとは

大きな成功を収めた“ブラック・バッジ”ファミリーに加わった最新作

 今世紀初頭、ウェストサセックス州グッドウッドに本拠を移して以降のロールス・ロイスは、同じ超高級車カテゴリーを競うすべてのライバルブランドが羨むほどに、カスタマー層の若返りに成功している。

 そして、若き富裕層への訴求力を高める原動力となったのが、初代「ゴースト」と「レイス」を端緒に、現在では「ファントム」をのぞく全シリーズモデルで選択可能となったダークでクールな特装バージョン「ブラック・バッジ」であることもまた、今や誰もが認めるところであろう。

 一方、2020年夏にはグッドウッドR-R史上最高のヒット作となった初代ゴーストが初の代替わりを果たしたことから、これまでの成功を大いに助けた「ブラック・バッジ」版の追加設定も待たれていたのだが、このほどようやく正式にリリースされることになった。

  • 「スピリット・オブ・エクスタシー」やラジエーターグリルなど、あらゆるクローム部分がダークティント仕上げされている

 ロールス・ロイスは、2016年に「ブラック・バッジ」第一弾として「レイス」と「ゴースト」をデビューさせ、続く2017年にはドロップヘッド・クーペの「ドーン」、さらに2019年にはSUVの「カリナン」にもブラック・バッジ版を設定した。

 これら一連のブラック・バッジは、ロールス・ロイスの「分身」として大きな成功を収め、現在、世界のロールス・ロイスの受注に占める割合は27%を超えているとのことである。

 そして2021年10月28日、新型ゴーストがデビューの際からアピールしてきた哲学「ポスト・オピュレンス(贅沢のその先)」の新たな表現としてのブラック・バッジが、そのファミリーに加わることになった。

 ロールス・ロイス社曰くもっとも純粋で、最高にピュアで、もっとも技術的に進化したブラック・バッジ・モデル「ブラック・バッジ・ゴースト」である。

●29psパワーアップの600psへアップ

 メカニズムについては、先代のゴースト・ブラック・バッジと同じく、スタンダード版をよりスポーティな方向にブラッシュアップするにとどめている。

 ロールス・ロイス技術陣は、ツイン・ターボ付き6.75リッターV12エンジンが能力は十分であると判断しつつも、この名高いパワーユニットの柔軟性を活かしてさらに29psを上乗せし、最高出力600psを実現した。また最大トルクも50Nm上乗せして900Nmとすることで、シームレスな走行感覚を強調しているという。

 このパワートレインには「ビスポーク・トランスミッション」を組み合わせ、さらにスロットル特性にも手を加えたとのこと。ZF製8速ギアボックスと、フロントおよびリアともに操舵システムを備えたアクスルが協調して動作することで、スロットル操作やステアリング操作に応じたフィードバックのレベルを調整するとのことである。

 加えて、従来のブラック・バッジ・モデルと同様にATセレクトレバーの先端に取り付けられた「Low(ロー)」ボタンを押すと、ブラック・バッジ・ゴーストの一連のテクノロジーが全面解除。新設計のエグゾースト・システムを介してエンジンをパワーアップさせるとともに、秘められたパワーをさりげなくアピールする。

 この「ロー」モードはトランスミッションにも適用され、走行中にアクセルを90%まで踏み込むと、変速スピードが50%速められるという。

 さらにシャシのチューニングにも手が入れられ、新型ゴーストで初採用された「プラナー・サスペンション・システム(Planar Suspension System)」は、ブラック・バッジ・ゴーストに搭載するにあたって全面的に見直されることになった。

 より容量の大きなエア・サスペンションを組み合わせることで、激しいコーナリングの際にもボディのロールを抑えるセッティングとしたほか、ブレーキの作動ポイントを高めにしてペダル・ストロークを減らしているとのことである。

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