VAGUE(ヴァーグ)

オーリンズ&ブレンボの強化パーツで走りを磨いたカワサキのレトロスポーツバイクはどこが進化した

人気バイクのライディングフィールがさらに向上

 カワサキの「Z900RS」は見た目こそレトロだが、水冷4気筒エンジンを搭載し、倒立式のフロントフォークやリアのモノショックを採用するなど、走りについては現代的なスペックを身に着けている。また、トラクションコントロールシステムなど電子制御も充実しており、乗りやすいのも人気の理由だ。

 そのラインナップに追加される「Z900RS SE」は、オーリンズ製のリアショックアブソーバーを装備。それに合わせて、フロントフォークもアウターチューブをゴールドカラーとし、セッティングも見直している。さらに前後ホイールも、アイコニックなゴールドカラーに変更された。

  • コンパクトに感じられる車体と素直な操作性で誰もが乗りやすいと感じられる「Z900RS」シリーズが、ハイグレードなサスペンションとブレーキシステムでさらに進化した

 またフロントブレーキシステムにも、ブレンボ社製のコンポーネント(ディスク、キャリパー、パッド)を採用。カラーリングも「Z1」の欧州仕様にのみ存在したイエローボールを想起させる専用色となっている。

 カワサキモータースジャパンの広報グループ・赤地佑介さんは、「Z900RS SE」を市場投入した理由について次のように語る。

「さらに上質な乗り心地、プレミアムなスタイリングを望むバイクファンの声にお応えするために、今回、ご好評いただいている『Z900RS』シリーズに、よりプレミア感のある上級グレードモデルを投入しました」

●高級パーツを採用するだけでなくセッティングも煮詰めた

 スタンダードモデルでも快適で軽快な走りを実現している「Z900RS」だが、「Z900RS SE」は乗り味がよりしなやかで、さらにブレーキの制動力もアップしている。

「やはりオーリンズ製サスペンションと、ブレンボのブレーキコンポーネントが効いています。オーリンズ製のリアサスペンションは、よりしなやかなライディングフィールや優れたタイヤの接地感を実現。一方、ブレンボ製のフロントブレーキコンポーネントは、より優れた制動力を実現するとともに、レバーの操作感といったブレーキのコントロール性なども良化させています」(赤地さん)

「Z900RS SE」は単に高級パーツを“ポンづけ”し、プレミアム感をアップさせただけのモデルではない。その証拠に、フロントブレーキのマスターシリンダーをあえて小径のニッシン製ラジアルポンプとし、レバー操作時のリニアな動きを追求。また、ブレーキホースもステンレスメッシュ製とすることでタッチの向上も果たしている。

「Z900RS」シリーズは大型バイクであるにもかかわらず、コンパクトに感じられる車体と素直な操作性で誰もが乗りやすいと感じられる点が根強い人気の秘密だが、新たに追加された「Z900RS SE」は、ハイグレードなサスペンションとブレーキシステムでその魅力をさらに磨き上げてきた。

 2021年11月12日に予定されていた発売は、コロナ禍によるパーツ入荷の遅れで延期されとアナウンスされているが、上質な乗り心地とコントロール性を実現した「Z900RS SE」の登場を、心待ちにしているライダーはきっと多いことだろう。

●製品仕様
・価格:160万6000円(消費税込)
・サイズ:L2100×W865×T1150mm
・重量:215kg
・エンジン:948cc 水冷4ストローク 並列4気筒
・最高出力:111ps/8500rpm
・最大トルク:98Nm/6500rpm

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