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サステナブル素材を採用! ハーマンミラーの傑作が獲得した新たな価値とは?

米国ミッドセンチュリーの代表作がサステナブル素材で刷新

 世界的な家具メーカー・ハーマンミラーから、サステナブルな素材を採用した新しい「ネルソンココナッツラウンジチェア」が登場した。

「ネルソンココナッツラウンジチェア」は、そのたたずまいがココナッツを8等分したうちのひとかけらのようなフォルムに見えることから、その名がつけられた。きら星のごとく名作家具が生まれたミッドセンチュリー期の代表作のひとつである。

  • シェル部分の素材がサステナブルなポリマー製となった新しい「ネルソンココナッツラウンジチェア」。張地の選択肢も増え、黒革だけでなくファブリックも選べるようになった

 今回、この名作家具が、サステナブルな素材により新たに生まれ変わった。新作が開発されることになったきっかけを、ハーマンミラージャパンの前澤さんはこう語る。

「ハーマンミラーは1953年に、創業者が“私たちは環境のよき番人でなければならない”と宣言して以来、環境に配慮することを企業理念のひとつに掲げてきました。

 たとえば『イームズラウンジチェア&オットマン』のプライウッドシェルを、持続可能な森林から伐採するウッドに変更したり、『イームズシェルチェア』のシェルをリサイクル可能で製造工程も安全な素材に変更したりと、常に環境を守ることを大切に考えています」

 ミッドセンチュリー期といわれる第二次世界大戦後の時代背景と比べ、環境への意識がよりシビアになっている昨今。しかし、ハーマンミラーは世のなかが現在のような状況になるずっと以前から、持続可能性を意識した活動をおこなってきた。責任をもって環境を守るということは、長年にわたる同社の中核となる価値観でもあるのだ。

●ファイバーグラスから持続可能なポリマー素材へ

「ココナッツラウンジチェア」は、背もたれの部分が両サイドより少し長めに設計されており、快適な座り心地をもたらしてくれる。流れるようなカーブをもつ姿は実にエレガントで、有機的でありながら幾何学的な厳密さもあわせ持つ。

 そんな名作が、今回どのように変更されたのか? 前澤さんは以下のように続ける。

「今回『ネルソンココナッツラウンジチェア』のシェル部分を、ファイバーグラス製からサステナブルな素材であるポリマー製へと変更しました。また、張地の選択肢も増えていて、黒革だけでなくファブリックもお選びいただけるようになっています」

 ハーマンミラーがつづけてきた持続可能な取り組みにふさわしいマテリアルの刷新。「デザインは社会の変化に対する答えだ」というネルソンの言葉は、新しい「ネルソンココナッツラウンジチェア」にも息づいている。

●製品仕様
・価格:50万500円から(消費税込)

Gallery【画像】持続可能性を意識したミッドセンチュリー期の代表作とは(3枚)

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