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1000万円で始めるランボルギーニライフ V8モデルの「ジャルパ」が実は狙い目

1000万円以下で、ホンモノのランボルギーニを手に入れる!

 ランボルギーニはかつて、ポルシェ「911」の市場を切り崩すための戦略として、V型8気筒エンジンを搭載するモデルを次々とデビューさせた。

 1970年代から1980年代にかけて次々に誕生した、「ウラッコ」、「シルエット」、「ジャルパ」の3車がそれである。ファーストモデルのウラッコは、パオロ・スタンツァーニとマルチェロ・ガンディーニのコンビによって、V型8気筒エンジンの横置きミッドシップと、2450mmというショートホイールベース、さらには2+2のキャビンを実現するという驚異的なパッケージングを実現したモデルであった。

 そのマイナーチェンジ版ともいえるジャルパは、キャビンを2シーターへと変更し、タルガトップを与えるなど、より魅力的なエクステリアとウラッコからの性能向上を果たして、1976年に発表された。

  • 映画『ロッキー4』では、ブラックの「ジャルパP350」をスタローンが運転していたのを覚えている人も多いだろう(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

 このV型8気筒ミッドシップ・シリーズの最終進化型となったのが、一時は日本にも正規輸入されていたこともある「ジャルパ350」である。

 基本的なボディのラインはシルエットから変化はないが、前後のバンパーやスポイラー、オーバーフェンダー、エンジンフード、リアクオーターのエアインテークなど、ディテールを変化させたパートも数多くある。

 ホイールもシルエットのリボルバー・タイプから、新デザインのディッシュ・タイプへと変更され、サイズもジャルパ350では16インチへと1サイズ径が拡大されている。

 1984年におこなわれたマイナーチェンジでは、右側のリアクオーターパネル上に給油口へのアクセスを可能にするリッドが備えられるなどの改良もなされ、ランボルギーニがスーパースポーツとしての速さのみならず、実用性においてもジャルパ350の評価を高めようと日々さまざまな考えを巡らせていたことが伺える。

 ジャルパのリアミッドに搭載されるエンジンは、排気量を新たに3.5リッターに拡大したV型8気筒DOHC。最高出力は255psとシルエットから若干低下してしまったものの、その一方でトルク特性は非常に扱いやすいものになった。

 ジャルパ350の生産はランボルギーニがクライスラー傘下に入った後の1988年まで継続されるが、そのセールスは410台を数えるのみで終わっている。

●レア度から見てもオススメ

 このRMサザビーズへの出品車は、パワーウインドウ、パワー4輪ディスクブレーキ、エアコン、パイオニア製のオーディオ等々のオプション装備を備えた1985年式で、さらにコニ製のダンパーとスポーツエグゾーストを装備している。

 走行距離は6万3500km。前オーナーはリアウイングの支柱にLEDテールライトを装備したほか、2007年9月にはエンジンのオーバーホールを実施。同年にはボディカラーと内装がレストアされたことも記録として残されている。

 多くのマニアが注目した落札価格は、8万3600ドル(邦貨換算約936万円)。これからランボルギーニの世界を体験しようというファンには、410台しか生産されなかったという希少性も含め、まずは適切な価格と考えてよいのではないだろうか。

Gallery【画像】映画『ロッキー4』でロッキーが運転していた「ジャルパP350」(37枚)

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