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蒸し料理や炊飯も可能! 新発想マルチパンはフライパンとのセット使いで1枚6役に

フタの役割を超えて生まれた使い勝手抜群の“マルチパン”

 愛知県の老舗鋳物屋である石川鋳造から「おもいのフライパン」シリーズの新作「おもいのマルチパン」が発売された。

 2017年に発売された「おもいのフライパン」は、鋳物の特性と熟練の技術を組み合わせたフライパン。“世界一お肉がおいしく焼ける”と評され、累計5万枚を売り上げた大ヒット商品だ。この流れを組んだ「おもいのマルチパン」は、2020年1月にクラウドファンディングを実施。目標額に対して4093%の支援額を獲得したシリーズ最新作である。

  • 自宅のキッチンだけでなく、キャンプやBBQといったアウトドアシーンにも活躍する便利な調理アイテム「おもいのマルチパン」

「おもいのマルチパン」は自宅のキッチンだけでなく、キャンプやBBQといったアウトドアシーンにも活躍する便利な調理アイテム。製造元である石川鋳造の代表・石川鋼逸さんは本製品のポイントをこう語る。

「『おもいのマルチパン』は『おもいのフライパン(20cm)』をフタ代わりに使用することで、焼く、煮る、揚げる、蒸す、炊く、重ねるという6通りの調理に加えて、ダッチオーブンとしても利用可能です」

 納期が最長3年待ちとなった鋳物製の「おもいのフライパン」は、キューサイ分析研究所にておこなわれた一般的なフライパンとの比較分析において、“肉のコク”がより強く出ていることが証明された。スッキリと消える先味から後味までを通じて肉のコクが強く表れ、肉本来の味を引き出すことに優れているという。同じ素材でつくられた「おもいのマルチパン」も、同様に食材のおいしさを最大限に引き出す設計が施されている。

「フライパンとフタはセット販売が主流ですが、『おもいのフライパン』は発売当初、フタが付いておらず、『フタが欲しい』との声を多くいただきました。はじめはガラス製のフタなど、相性のよいものを探していたのですが、理想的なフタがなかなか見つからず……。もともと、モノづくりにこだわってきた当社ですので、『フタの役割の固定概念にとらわれず、自分たちで新発想のフタをつくろう!』と企画し、出来上がったのが、今回の『おもいのマルチパン』なんです」(石川代表)

●一生モノをつくり出せる技術力があるからこその無塗装仕上げ

 一般的な鋳物鍋は、鋳物の凹凸を削ったり塗装を施したりした製品が多いが、「おもいのマルチパン」はあえて無塗装にこだわっている。その理由を石川代表はこう語る。

「無塗装にこだわる一番の理由は、食の“安心安全のため”です。まだ製品が構想段階だったころ、食の安全をおびやかすニュースを目にする機会があり、われわれは人々が安心安全に調理できるフライパンをつくろうと、強く心に刻みました。

 鋳物は“砂型”で型をとるのですが、その段階でうまれる細かな凹凸が、実は料理をよりおいしくします。その凹凸を、見た目をととのえるために削ったり、塗装してしまったりすると鋳物本来の良さが消えてしまうんです。

 この課題に対して『そもそも、削る必要がないくらいなめらかに仕上げることができれば、塗装はいらないのではないか?』というアイデアにつながりました。また、塗装をすると、はがれた塗料を口にする可能性があったり、はがれた場所から錆びてしまったりするリスクがあることも、無塗装を選んだ重要なポイントでした」

 削りや塗装、コーティングの工程を経ない分、鋳物がかもし出す素の出来栄えはまったくごまかしがきかない。石川鋳造は鋳物づくりの技術そのものに絶対の自信があるからこそ、無塗装での製品化を実現できたのだ。

 ちなみに気になるお手入れは、調理後、「おもいのマルチパン」が温かいうちにタワシや竹のササラなどを使って湯で洗い流すだけ。調理の際に出た油が天然のコーディングとなり、焦げつきや錆びつきを防いでくれる。また、独特の黒いツヤが出てくるのも、マルチパンを“育てる”楽しみのひとつといえるだろう。

「適切なお手入れをおこなっていただければ、基本的に買い替えは不要です」と胸を張る石川代表の言葉からは、製品に対する確固たる自信を感じる。買い替える必要がないということは、結果的に環境への配慮にもつながる。使い込んで育てていけば、調理の頼もしい相棒となりそうだ。

●製品仕様
・価格:1万3200円
・素材:ダクタイル鋳鉄(無塗装仕上げ)
・サイズ(約):全長27cm、外径21cm、内径19cm、全高5cm
・重量:1.3kg
・使用可能熱源:ガス、IH、オーブン、直火など
 https://omo-pan.net/

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