新型コロナの影響はこれから 日米欧中の2020年2月自動車販売データに見る各市場の現状は

日本/ヨーロッパ/アメリカ/中国の2020年2月の自動車販売実績データが出揃った。各市場の現況を見ていこう。

消費増税の影響が続いている日本の自動車販売

 2019年の11月に中国で発生が確認された新型コロナウイルス(COVID-19)。その中国では2020年1月23日に武漢市を封鎖するなどして対応したが、その後も世界的な拡大を見せている状況だ。

 日本/ヨーロッパ/アメリカ/中国の自動車市場を見てみると、2020年2月の段階だと中国市場で新型コロナウイルスの影響が出ているものの、日本とヨーロッパ、アメリカの市場では大きな影響はなかった。ただし2020年3月以降は世界中の自動車市場で大きくマイナスになると予想される。

フォード・シカゴ工場の自動車生産の様子。3月19日に全施設の操業を停止した

日本:消費増税の影響が続き苦戦

 日本では2019年10月におこなわれた消費増税があり、直前の9月には駆け込み需要で前年同月比113%を記録したものの、10月は72.5%、11月は85.5%、12月は90.5%、2020年に入ってからも1月が88.5%と、前年同月比を下回る状況が続いている。

 2020年2月の販売台数は、普通乗用車が12万3600台、小型乗用車が10万9555台、合計は23万3155台。これは前年比89.3%で、変わらず苦戦を強いられている。ちなみに軽四輪乗用車は12万8897台で、前年同月比は91.8%となる。

 こうした流れのなかでの新型コロナウイルス感染拡大。今後も予断の許さない状況が続く。

販売ランキング
1 トヨタ「ライズ」 9979台
2 日産「ノート」 9913台
3 トヨタ「カローラ」9898台
4 日産「セレナ」 8647台
5 トヨタ「アクア」 8433台
6 トヨタ「シエンタ」 8266台
7 ホンダ「フィット」 8221台
8 トヨタ「ルーミー」7682台
9 トヨタ「プリウス」7518台
10 ホンダ「フリード」 7320台

出展:一般社団法人 日本自動車販売協会連合会

ヨーロッパ:前年同月比92.6%とマイナス

 欧州自動車工業会(ACEA)が発表した2月のEU(欧州連合)26カ国の乗用車新車販売台数は、前年同月比92.6%の95万7052台となった。

 もっとも減少したのはドイツ(−10.8%)で、続いてイタリア(-8.8%)、スペイン(−6.0%)、フランス(−2.7%)となっている。

 この2月の数字はまだ新型コロナウイルスの影響が市場に反映されていないが、ACEAの事務局長のエリック・マーク フイテマ氏は「これが自動車業界に影響を与える史上最悪の危機であることは明らかだ」と2020年3月20日に声明を発表している。

販売ランキング
1 ルノー「クリオ(日本名:ルーテシア)」 2万4914台
2 VW「ゴルフ」 2万4735台
3 プジョー「208」 2万923台
4 オペル「CORSA」 1万8406台
5 フィアット「パンダ」 1万7680台
6 フォード「フォーカス」 1万6730台
7 シトロエン「C3」 1万6254台
8 VW「ポロ」 1万6181台
9 シュコダ「OCTAVIA」 1万4853台
10 トヨタ「ヤリス」 1万4488台

※EU26カ国+イギリスの全27カ国の合計
出展:JATO Dynamics

Gallery:今後はどうなる? 世界の自動車市場の現状を画像で見る(15枚)