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ポルシェ「911」をEV化! レストモッドはモーターの時代に突入!?

ポルシェ「911」をEV化して楽しむ

 スーパーフォーマンス社とのパートナーシップによる、フォード「GT40」のEVバージョンを開発したエバーラティが、新たなEVコンバージョンを発表した。

 今回、ベース車となっているのは964型のポルシェ「911」である。

「ポルシェ ガルフ シグネチャー エディション」とネーミングされたこのモデルは、英国オックスフォードシャーのプレナム宮殿で開催された「サロン・プリヴェ・コンクール・デレガンス」において、同社のGT40 EVバージョンとともにワールドプレミアされた。

  • ポルシェ964型「911」をエバーラティがEV化した

●EV化でパワーは2倍以上

 ガルフ・シグネチャー・エディションの911は、カーボンファイバー製のボディを採用し、最新のEVパワートレインを搭載しているところが特徴となっている。

 容量53kWhのバッテリーを搭載しており、最大航続距離は180マイル(288km)以上。モーターの最高出力は500bhp(約507ps)、最大トルクは500Nmとのことで、0−62mph(0−97km/h)加速タイムは4秒以内とアナウンスされている。このパワーユニットの出力は、オリジナルの964型911の、2倍以上という強大なものだ。

 もちろん、この速さを実現するモードを使い続けていると、航続距離は短くなってしまうはず。今回の発表にはなかったが、おそらくドライブモードは任意に選択できるようになっているはずで、最大航続距離は、いわゆるエコモード的なモノにセットしていたときに実現できるものなのだと想像される。

 ただし、ガルフ・シグネチャー・エディションのバッテリー容量が53kWhというのは少ないように感じてしまう。たとえば日産「リーフ」のバッテリー容量は最大で62kWh、テスラ「モデル3」は100kWhである。

 その理由は、スポーツ走行を楽しむためのモデルということから、なるべく車重を軽くしたいということと、航続距離のバランスを鑑みて今回のバッテリー容量が決定されたのだろう。

 さて、カーボン製のボディは、伝統的なガルフカラーに彩られている。これはガルフ・インターナショナル社とのパートナーシップによって実現したものだ。かつてはオイルメーカーとして知られていたガルフ社だが、現在はEモビリティの分野にも積極的に進出しており、そのことも今回のプロジェクトの味方となっている。

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 エバーラティの創業者でありCEOでもあるJustin Lunny氏は、次のようにコメントしている。

「エバーラティ社は、世界でもっとも象徴的な自動車を再定義し、クリーンな未来とともに運転し、楽しむことができるようにします。電動化され、再定義されたポルシェ911((964)をベースにした、ガルフ・ブランドの最初の作品を、サロン・プリヴェで、業界の真のレジェンドたちとともに展示できることを誇りに思います。

 ガルフ社の美しいブルーとオレンジのカラーリングと、当社の最先端のEVパワートレインの組み合わせにより、シグネチャー・エディションは、真に優れたゼロエミッション・スーパーカーとなりました」

 レストモッドが進む現在、歴史的名車をEVへとコンバージョンするのは、ひとつのトレンドとなるかもしれないことを予感させる1台である。

Gallery【画像】EV化されたポルシェ「911」とは(9枚)

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