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スピングルムーヴの新作スニーカーはいかにして弾むようなはき心地を実現したのか?

天然ラバーソール特有の透明感ある色味を再現

 スピングルムーヴを展開するハンドメイドスニーカーメーカー・スピングルカンパニーが、新しいソール専門ブランド“RUBEAR(ルベア)”を立ち上げたのは2021年春のこと。そして先ごろ、RUBEARブランドの第2弾として“RUBEAR NRソール”を新開発し、新作スニーカー「SPM-341」に採用した。

  • 「SPM-341」は天然ラバーソールの美点を実現しつつ、欠点を解消した“RUBEAR NRソール”を採用する

 天然ラバーソールのやわらかさとしなやかさを再現しつつ、弾力性と耐摩耗性を向上させた“RUBEAR NRソール”の特徴について、スピングルカンパニーの滝口 真さんはこう語る。

「天然ゴム樹脂をそのまま使い、時間をかけて固体化・成形してつくられる天然ラバーソールは、弾むような弾力と透明感ある色味が特徴です。新開発の“RUBEAR NRソール”はそうした特徴を再現し、強化しながら、天然ラバーソールの弱点だったすり減りやすさを改善しています」

 結果、“RUBEAR NRソール”は、天然ラバーソールと同等のやわらかさと弾力性を手に入れ、弾むようなはき心地を実現。一方、従来品のアウトソールに比べて耐摩耗性はほぼ同等のまま、約20%の軽量化を実現したという。

 実は今回、「SPM-341」がこれほどの軽量化を実現できた理由は、製法面での変更も大きい。スピングルムーヴのスニーカーは、その大半が革パーツをぬい合わせた後に木型に合わせ、内側に引っ張ることでアッパーの形をつくる“つり込み”という工程を経てつくられるが、「SPM-341」はガラリと製法を変えてきたのだ。

「『SPM-341』では、中底に直接、アッパーの革をぬいあわせる“ストローベル製法(袋ぬい製法)”を採用しています。これにより、軽量で屈曲性がよくなり、よりやわらかなはき心地に仕上がっています」(滝口さん)

●名作をオマージュしたハイブリッドなデザイン

 新作「SPM-341」のベースデザインには、スピングルムーヴが誇る定番にして名作との呼び声も高い「SPM-110」のディテールがふんだんに採用されている。

 アッパーのステッチワークや、先端のトウガードが巻き上がった独特のソール形状、ヌメ革のブランドネームが備わるヒール部など、そのルックスは名作「SPM-110」の姿を想起させる。またカカト部には、主に紳士靴などに使われる硬質な芯材“ホットメルト”を採用し、安定したはき心地を実現している。

「SPM-341」のアッパーは、「SPM-110」と同様のカンガルーレザー製。スピングルムーヴ初の試みとなる、カンガルーレザーにちりめん状の細かいシワ模様を表現した“シボ加工”を施すことで、素材の表情を豊かにし、より重厚感ある印象に仕上げている。

 そうしたデザイン面に負けず劣らず、「SPM-341」は機能も充実している。その一例が、防臭・抗菌・防カビ機能を備え、吸汗性・速乾性にも優れた機能性インソール素材“COOL MAXIM(クール マキシム)”だ。これは、素材の55%が使用ずみペットボトルや繊維くずなどの再生素材からつくられた環境にやさしい生地で、異型断面を持つ繊維どうしのすき間が毛細管の役目を果たし、水分をため込まず、足裏を常にドライな状態に保ってくれるすぐれモノだ。

 備後地方の職人ワザが息づくメイド・イン・ジャパンの「SPM-341」は、足を包み込むような極上のはき心地と軽やかさが魅力。カジュアルなデニムスタイルからジャケパンスタイルまでマッチし、使いまわしが効くのもうれしい1足だ。

●製品仕様
・カラー:ホワイト、ブラック、ダークブルー
・サイズ:M、L、LL、XL

Gallery【画像】弾力性と耐摩耗性を向上させた新ソールが魅力のスピングルムーヴ「SPM-341」の詳細を見る(6枚)

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