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「F40」のタルガトップ発見! 本物のフェラーリが買えるお値段のチルドレンズ・カーとは?

本物のフェラーリが買えてしまうほどの驚愕のお値段とは

 今回の「Montley」オークションに出品されたチルドレンズ・カーには、Fレーサー・ジュニアとしてブランド化されたモデルの「シャシ01」であることを示すプレートが貼られている。つまり、一定数が製作されたうちの第1号車であるかと推測される。

  • 「F40」を3/4スケールに縮小した「Fレーサー・ジュニア」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●なんと1250万円で落札! しかし上には上があるようで……

 オークション出品に際して、RMサザビーズ北米本社では現オーナーとの協議のもとに、3万−4万ドル(邦貨換算約330万−440万円)というエスティメート(推定落札価格)を設定していたのだが、筆者の率直の感想としてはかなり強気な価格設定にも映っていた。

 ところが実際の競売では、オンラインも含めて競うように入札がおこなわれたようで、最終的にはなんと11万4000ドル。日本円に換算すれば、約1250万円という恐るべき価格でハンマーが落とされることになったというのだ。

 これは、いわゆる「ホンモノのクルマが買える金額」以上のもの。たとえばフェラーリでいうなら、グッドコンディションの「328GTS」あたりが買えてしまいそうな値付けである。

 高額となった理由は、F40をモデルとしたチルドレンズ・カーが、1990年代以来長らく製造・販売されていないこと、あるいは、かつて製造された「F40っぽい」チルドレンズ・カーたちのなかでも、このFレーサー・ジュニアが出色の出来ばえだったことが大きな要因になっているものと推測される。

 ところが上には上があるもので、国際マーケットにおけるチルドレンズ・カー落札価格の歴代ワールドレコードは、半年前の2021年2月13日に、同じRMサザビーズ社がフランス・パリで開催したオークションにおいて、フェラーリ「330 P2」を縮小した「フェラーリ330P2ジュニア」が落札された際につけられた12万ユーロ(邦貨換算約1500万円)とされている。

 ちなみにこの330P2ジュニアは、1980-1990年代にBMWの6気筒エンジンを搭載する精巧なブガッティ「T55」レプリカを製作し、日本にも輸出していたフランスの有名コーチビルダー「ド・ラ・シャペル(De La Chapelle Automobiles)」が少量製作したもの。

 2007年春、モナコで開催された高級車およびスーパーカーのモーターショー「Top Marques Monaco」を訪ねた筆者は、数台のチルドレンズ・カーを展示していたド・ラ・シャペル社のブースに遭遇したのだが、その作品たちの芸術性やクオリティに驚かされたことを、今でも鮮明に記憶している。

 翻って今回のオークション出品車をWEBカタログの写真で見ると、ボディサイドとフロントカウルのラインが一致しないなど、クオリティでは若干の難があるかに感じられる。

 本来ならば子供向けのプロダクトであるはずのチルドレンズ・カーが、1000万円を超える「作品」として評価を受けるとなれば、やはりきわめて高度なクオリティが求められるという典型的な一例と思われたのである。

Gallery【画像】本物のフェラーリが買えてしまう「F40」のチルドレンズ・カーとは(20枚)

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