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「F40」「F50」「エンツォ」「ラ フェラーリ」で4億円超えのもっとも高価なフェラーリは?

もっとも高額なスペチアーレ発表

 F40、F50と進化を続けたフェラーリのスペチアーレ。次に待っていたのは、その名も「エンツォ フェラーリ」とダイレクトに創業者の名前を掲げた、やはり12気筒モデルだった。

  • F40やF50に比べて一気にラグジュアリーな印象になった「エンツォ フェラーリ」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●「エンツォ フェラーリ」

 デザインは明らかにF1マシンを意識したものとなり、リアミッドには、F50とは反対にラグジュアリー性を意識して、サブフレーム上に660psの最高出力を誇る6リッターV型12気筒自然吸気エンジンが搭載されることになった。

 リッターあたりのパワーは実に110ps。それが当時最新の技術によるブランニューのエンジンであったことは、エンジンブロックがアルミニウム素材で成型されていることなどでも証明されている。

 エンツォ フェラーリのエクステリアで大きな特徴となっているバタフライ式のドアを開くと、F40やF50に比べて一気にラグジュアリーな印象になったインテリアだろう。

 軽量化のため、カーボンファイバーがメインマテリアルであるという事情は変わらないが、シートなどにレザー素材を用いることで、高級感を演出しているのもエンツォならではのフィニッシュだ。

 ちなみにエンツォの生産は2002年から399台の限定で開始されたが、後に教皇ヨハネパウロ2世のために特別に生産された1台があり、生産台数は400台となった。

 今回の落札価格は、336万ドル(邦貨換算約3億6624万円)。その人気は衰えを知らない。

  • フェラーリ独自のハイブリッド・システムのHY-KERSを搭載した「ラ フェラーリ」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●「ラ フェラーリ」

 最後に、2013年のジュネーブ・ショーで発表されたラ フェラーリを紹介しよう。

 ラ フェラーリの技術的なトピックスは、何といってもフェラーリ独自のハイブリッド・システムのHY-KERSを搭載していることだ。エレクトリック・モーターのみでの走行はできないが、エンツォ比でCO2排出量を50%削減するなど、その効果は大きかった。

 ラ フェラーリはこれまでのピニンファリーナによるデザインではなく、フェラーリの社内デザインチーム、フェラーリ・デザインによってスタイリングが完成されたモデルでもある。

 販売は当初499台の計画でおこなわれる予定だったが、2016年にイタリアで発生した大規模地震のチャリティのために、500台目が生産されている。

 今回のオークションでの落札価格は325万ドル(邦貨換算約3億6425万円)。ほかに出品されたフェラーリのリザルトを見ても、まだまだこのブランドの強さは印象的だった。

* * *

 今回出品されたスペチアーレ4台は、コンディションやカラー、仕様などの違いもあるため、4台の落札価格がそのまま4車種の現在の価値を反映しているとはいい難い部分もあるが、参考までに落札価格の低いものから並べると次のようになる。

 F40、ラ フェラーリ、エンツォ フェラーリ、F50。

 これはそのまま生産台数が多かった順番にも呼応している。昨今のF50の急騰ぶりも目を見張るものがあるが、生産台数が少ない方がオークションマーケットでは値が上がるという、もっともな結果であった。

Gallery【画像】歴代フェラーリのスペチアーレを一気に見る!(44枚)

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