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「F40」「F50」「エンツォ」「ラ フェラーリ」で4億円超えのもっとも高価なフェラーリは?

歴代フェラーリのスペチアーレ4台がオークションで勢揃い

 世界的なコロナ渦の影響で、規模を縮小したり、オンラインによるオークションを開催することが唯一の手段ともいえたRMサザビーズ。この事情はもちろんほかのオークショネアにも共通するところだが、2021年8月中旬の「ペブルビーチ・オークション」には、素晴らしい出品車を集めてきた。

 まず注目されたのは、RMサザビーズのフェラーリ製スペチアーレのコレクションだ。これは1991年式の「F40」、1995年式の「F50」、2003年式の「エンツォ」。そして2015年式の「ラ フェラーリ」を一堂に集めて見せたものであった。ロット・ナンバーこそそれぞれに離れた数字であったため、ひとつのコレクションというわけではなかったのだが、1980年代から2000年代に誕生したスペチアーレが、現在どの程度の価値かあるのかを知るには、このオークションは非常に参考になるものといえた。

  • フェラーリの創業40周年を祝するため、1987年に誕生した「F40」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●「F40」

 まずは1987年に誕生したフェラーリの創業40周年を祝するための一台、F40からだ。

 ピニンファリーナのレオナルド・フィオラバンティの作といわれる機能的で流麗な美しさが現在でも魅力的に映るF40は、当時の軽量化技術がフルに活用された。

 リアミッドには最高出力478psを発揮する3リッターV型8気筒ツインターボエンジンが搭載され、1100kgというきわめて軽量なボディを加速した。

 最高速は実測値で325.8km/h。生産台数は諸説あるものの1311台というのが定説となっている。

 今回RMサザビーズのオークションに登場したF40は1991年式。落札価格は242万5000ドル(邦貨換算約2億6433万円)とその人気は相変わらず高かった。

  • F1マシンと同様に、カーボンファイバー製のモノコックタブを基本構造体とした「F50」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●「F50」

 それに続くF50は、これまであまりにもスパルタンな乗り心地で、多くのカスタマーからは敬遠される傾向にあったモデルだ。F1マシンと同様に、カーボンファイバー製のモノコックタブを基本構造体とし、その後部に4.7リッターV型12気筒自然吸気エンジンを剛結、つまりサブフレームやラバーマウントなどを介することなく直接搭載された。

 F50は、F1マシンなどと同様にエンジン、そしてトランスミッションをも剛性を負担する構造物として使用しているのだ。

 フェラーリにもEV化の波が押し寄せている昨今、自然吸気V型12気筒エンジンはいつまで生産されるのだろうか、という不安もカスタマーにはあったのだろう。そしてもっともスパルタンな12気筒スペチアーレは何かと考えた時に浮かんだのがF50の姿であったのだ。

 オークションは予想以上に盛り上がり、最終的な落札価格は396万5000ドル(邦貨換算約4億3219万円)に達した。

 わずか349台しか生産されなかったF50。出品車はこの中で76番目に生産されたモデルで、2013年にはフェラーリ・クラシケから「ベスト・F50」のタイトルも得ている。落札価格がここまで上昇したのも当然の結果なのだろう。

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