VAGUE(ヴァーグ)

パターン柄が美しすぎる! 精緻なデザインのたき火台には精密板金加工メーカーの手ワザから生まれた

ステンレス加工のスペシャリストが製造を担う

 STEN FLAMEの「Bonfire Grill」は、側面のパネルに描かれたパターン柄からもれる炎の光と、そこから木もれ日のように地面やテーブルに落ちる影が美しいたき火台だ。

 STEN FLAMEというブランド名からもうかがえるとおり、「Bonfire Grill」は素材にステンレス(SUS304)を使う。ステンレスは鉄よりさびにくく、メンテナンスの手間がかからないのが利点。使い込むほどに金属独特の変色も楽しめる。

  • 側面パネルのパターン柄からもれる炎の光と地面やテーブルに落ちる影が美しいたき火台「Bonfire Grill」

 燃料は、細く切った薪(まき)をはじめ、炭や固形燃料など、シーンや目的に応じて変えられる。たき火台ながら調理器としても使えるうえ、アルミカップのキャンドルなどをともせばランタンとしても活用可能だ。

●相反する要素を試行錯誤して製品化

 そんな「Bonfire Grill」を手がけるのは、熊本県の山鹿市を本拠とする創業48年の精密板金加工メーカー・丸山ステンレス工業。半導体や有機ELなど、精密機器をつくるための産業機械用パーツ製造を主業とするステンレス加工のスペシャリストだ。同社社長の丸山良博さんは、「Bonfire Grill」を製品化するまでの苦労をこう語る。

「火を楽しんでもらうためのデザイン性と、素材の薄さや強度を両立させるにはどうすればいいのか、試行錯誤を繰り返しました」

 素材のステンレスは薄くするほど軽くなり、その分、携行性には優れるものの、一方で強度や耐久性を保つのが難しくなる。そこで丸山ステンレス工業では、開発当初に厚い素材を用いて形(かた)を作成。開発を進めるにしたがってそれを薄くしていき、気軽に携行できるほど軽い現在のかたちにたどり着いたという。

「構造が複雑な、耐久性に特化した製品であれば、つくるのはさほど難しくありません。ですが、シンプルな構造で薄く軽くしながら、強度を保ち、さらに製品の角を丸くなめらかに仕上げるなど、見た目にもこだわるのは難しかったですね。そうした相反する条件を追求した結果、製品のポイントとなるふわっと優しい雰囲気の製品に仕上げることができました」(丸山さん)

 見た目にもこだわったという「Bonfire Grill」には、側面の4面にレーザー加工で繊細なパターンが施されている。丸山さんがいうように見た目の印象は柔らかく、重さも約1.4kgと軽量だから軽く簡単に持ち上げられる。それでいながら、ポットやホーロー鍋などの調理器具を載せてもびくともしないという、見た目からは想像できないような強度を備えている。

●火や光のマルチツールと呼びたくなる

 そんな「Bonfire Grill」のデザインを担当したのは、金谷勉さんが率いるセメントプロデュースデザインだ。金谷さんはこの商品の魅力を次のように語る。

「側面パネルのデザインは、丸山ステンレス工業が本拠を置く熊本の県花であるリンドウ、そして同じく、熊本の伝統工芸品である肥後てまりと竹籠をモチーフにした3種類の柄を採用しました。それを、丸山ステンレス工業が誇るレーザー加工技術により、精密に抜き加工しています。そのため『Bonfire Grill」は、ランプシェードのようにゆらめく炎を美しく演出してくれるんです」

 薪を燃やせばたき火台となり、本体天面に付属のグリルプレートを置けば鍋やポットでの調理などにも対応。また、持ち運ぶ際に便利な付属の取っ手をフックなどにかければ、ランタン代わりとしても使える。たき火台としてはもちろんのこと、付属品を組み合わせることで、さまざまなシーンや目的に適合させられる「Bonfire Grill」は、ユーザーのアイデア次第で多彩な楽しみ方が可能となる。

 見た目に美しいだけでなく実用性にも優れ、アウトドア時間を充実させてくれる「Bonfire Grill」は、たき火台や調理器という枠を超え、火や光のマルチツールと呼びたくなる存在だ。

●製品仕様
・サイズ:W193×D164×H329mm
 (取っ手あり、脚ボルト付きの状態)
・重量:約1.4kg
・柄:リンドウ/テマリ/タケカゴ

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