VAGUE(ヴァーグ)

ハミルトンの新作ダイバーズで注目すべき「パワーリザーブ」とは?

本格ダイバーズがタフに進化

 コレクション初のセラミックベゼルを搭載したこの時計は、夏にぴったりなスポーティなスタイルが特徴だ。セラミックは腕時計に使われるもっともハイテクな素材のひとつで、傷や腐食に強く、砂や塩水などによる侵食も防ぐ。

 ベゼルの12時位置にはスーパールミノバ加工のドットを設け、分目盛りとの組み合わせで潜水時間を容易に把握できるようにした。30気圧防水を備え、ケース径は43mmにサイズアップ。スポーティなブラックラバーストラップか、重厚感のあるステンレススチールブレスレットが付属する。

 ムーブメントもよりパワフルに進化した。新たに搭載するH-10自動巻きムーブメントは、耐磁性と温度耐性に優れた合金素材NivachronTMをヒゲゼンマイに採用。標準持続時間、いわゆるパワーリザーブは80時間とハイスペックだ。

  • 10万円台でハイスペックなダイバーズが身に着けられる

●週末をまたいでも動き続ける安心のエネルギー量

 この“パワーリザーブ”は、ゼンマイが巻き上がった状態での最大の駆動時間を示す。時計業界では近年、長時間駆動するロングパワーリザーブモデルが主流となっている。そのメリットの一例として、時計ジャーナリストの渋谷康人さんは「週末の安心感」を挙げている。

「これまで腕時計のパワーリザーブは約40時間前後、つまり2日程度が普通でした。しかし自動巻きモデルの場合、これだと金曜日の夕方に腕から外すと、日曜日の夜に主ゼンマイのパワーがなくなってしまう。つまり、月曜日の朝には止まっていて、忙しい朝に時刻合わせと主ゼンマイの巻き上げが必要になります」

 この問題を解消するのが、新たに採用したムーブメントだ。細かなパーツの改良を重ねることで、長時間駆動を実現しているという。

「このキャリバーH-10自動巻きムーブメントは、主ゼンマイ自体を薄く長くして、蓄えられるエネルギー量を増やしました。脱進調速機のテンプのなかで常に伸び縮みしているヒゲゼンマイもこれまでより細くして、より少ないエネルギーで動きます。またテンプがおこなう回転往復運動のスピードも、より遅くして省エネにしてあります。こうした工夫で先代の機械式ムーブメントより約2倍の約80時間のパワーリザーブを実現。週末の“止まり”を心配せずに安心して使えます」(渋谷さん)

 長時間止まらず正確に時を刻み続けられるので、潜水時間の把握が欠かせないダイビングで頼りになるだけでなく、ビジネスシーンなど日常使いでも実用的なパートナーとなってくれるだろう。こうした実用機能とスポーティなルックスを兼ね備えた本格ダイバーズながら、13万2000円(消費税込)というリーズナブルな価格も魅力だ。

 ダイヤルカラーは、タフな印象が際立つマットブラックと、深い海の底から見上げた時の大空をイメージした深みのあるブルーの2種。ベルトとの組み合わせで3モデルをラインナップし、街中からビーチ、ダイビングまで、シーンや用途に合わせて選べる。

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