ウミガメの放流体験ができる! エココンシャスな最後の楽園と呼ばれるホテル

数々の世界遺産が点在し、多様な自然が残るベトナムに「最後の楽園」とも称される場所がある。南シナ海の美しい海に囲まれたコンダオ諸島だ。その島のひとつ、コンソン島にひっそりと佇む、隠れ家的5つ星リゾートを紹介する。

心身を癒す大自然の息吹が魅力。エココンシャスな5つ星リゾート

 ベトナムは旅人にとって魅力的な国だ。発展著しい街の姿であったり、日本にはないエキゾチックな景色や美味しい食の文化、あるいは人々の親切さや笑顔だったりと理由はいくつもある。

 実際、北部の首都ハノイや南部の大都市ホーチミンはフランス統治時代の面影を残し、ビーチリゾートの中部ダナンや世界遺産のハロン湾、古都ホイアンなど、旅人の期待を裏切らない魅力に溢れる街やスポットが点在している。

センターに広々としたダイニングとリビングを持パビリオン、両サイドに主寝室となるパビリオンが建つ「オーシャンフロント 3ベッドルームヴィラ」

 そんな都会に魅力も自然も豊かなベトナムにあって、最後の楽園と呼ばれる場所がある。それがホーチミンから約230km離れた南シナ海に浮かぶ、大小16の島々からなるコンダオ諸島だ。

 エメラルドグリーンの美しい海が広がり、島の沖合にはコーラルが点在し、海洋生物がとても豊かなエリアとして知られている。絶滅危惧種のアオウミガメの産卵地であり、ジュゴンやイルカの生息地もあって、近年はダイバーにも注目されているエリアだ。

 現在、コンダオ諸島はこの貴重な自然を守るべく国立公園として保護されており、WWF(世界自然保護基金)と連携して持続可能な環境資源の活用に取り組むなど、環境面で最も進んだエリアのひとつとなっている。そのコンダオ諸島で唯一人々が暮らす島がコンソン島で、ここに今回紹介する5つ星のリゾート「シックスセンシズ コンダオ」がある。

天蓋付きの広々としたベッドルーム。⽊々をふんだんに使ったインテリアはシンプルで素朴。背後には2つのシンクを備えた化粧台とバスタブ、屋外シャワーが付いた⼤きな バスルームが広がっている

●文明的なものを忘れ、シンプルに過ごす贅沢

 ホーチミン・タンソンニャット空港国内線ターミナルにあるシックスセンシズ専用のカウンターでチェックインを済ませ、プロペラ機で約45分。小さな飛行場に降り立つと、ホーチミンのエネルギッシュな喧噪から一転、空港以外人工物が見当たらない緑に囲まれた風景が目の前に現れる。

 飛行場から「シックスセンシズ コンダオ」までは専用の送迎車で15分ほど。海岸線を走る道では、運が良ければサルや特有の黒いリスがひょっこりと顔出すこともあるほどのどかな環境だ。

 シックスセンシズといえば環境保全にも取り組むエコなラグジュアリーリゾートとして知られているが、コンダオもまた同様。この島の自然に寄り添うかのように佇んでいる。リゾートは通称エレファントマウンテンとよばれる山の麓にあり、約1.6kmにも及ぶ美しいプライベートビーチに面する。

 施設はレセプションやショップ、ダイニングがまとまるエリアとスパそしてプライベートインフィニティプールを備えた50の独立したヴィラからなる。

 ヴィラはビーチが眼前に広がるオーシャンフロントとなだらかな丘に建つオーシャンビューに大別され、いずれも木造で素敵な街並みを持った小さな漁村に来たかのような雰囲気がある。そうはいってもヴィラはモダンなつくり。

 平屋タイプから大勢の家族や仲間と過ごせる3つの個別のパビリオン(寝室用の建物)を備えた最大4ベッドルームのタイプまで、人数や滞在のスタイルにあわせて7つのタイプから選ぶことができるが、いずれのヴィラも木を基調としたスタイリッシュなデザイン空間を持つ。ただ、豪華さや優雅さとは一味違う、自然に溶け込むようかのような空間構成が特徴だ。

 特徴といえば、その徹底したサステナビリティへの取り組みも挙げられるだろう。リゾート全体で環境保全そして二酸化炭素削減にコミットしており、国立公園と協力して環境保全を推進しているほか、海域の保護面でもサポートしている。

 だから、ゲストにもちょっとはエシカルで環境意識が求められる。例えば、ヴィラの中には文明的なものは最小限しか揃っていない。TVやエアコン、Wi-Fiはもちろんそろうが、プラスチック類は使われておらず、飲料水は「クリスタルウォーター」といわれるリゾート内でクリーンに生産する水を使い、瓶詰して提供される。

 アメニティの歯ブラシすら木製というこだわりよう。また、依頼すればスタッフが電動カートで送迎もしてくれるが、リゾート内の移動は基本的に部屋に備わる自転車か徒歩が基本だ。

 便利な社会に慣れ親しんだ怠惰な身には、少しばかり不便さを感じてしまうが、海からのそよ風を感じながら、ブーゲンビリアやハイビスカスが咲く道をゆったりと歩くひと時は、とても心地よい。

リゾート内はのどかな島の村のような雰囲気を持ち合わせる。畑や草木の手入れも島の農家の方々だ

●大自然の中でデトックス。カラダにも環境にも優しいひと時を

 散策していると敷地内にたくさん畑があることに気が付く。ここでは専任のスタッフが毎日手入れを行い、コリアンダー、レモングラスといったベトナムらしい野菜からマッシュルームまで約40種の野菜や果物を栽培している。

 屋内と屋外に席を持つオールデイダイニングの「バイザビーチ」やベトナム料理レストランの「ベトナミーズバイザマーケット」では、このフレッシュな自家製野菜を使った数々の料理が楽しめる。もちろん野菜だけでなく、島の市場から仕入れるカニやエビ類を使ったここだけの美味しい一皿の魅力。

 また、「バイザビーチ」には、シェフが腕を振るってもてなすシェフズテーブルがあるほか、約3000本ものワインやシャンパンをストックするワインセラーが備わり、ワインペアリングも楽しめるなど、5つ星ホテルらしいサービスもしっかり提供される。

「バイザビーチ」での朝食は特におすすめ。ビーチサイドの開放的な空間でなんといっても朝が心地よい。朝食は、基本的にウェスタンスタイルだが、屋台が出されるベトナムのクレープ、バインセオやオリジナルのフォーが楽しめる。

 スパも滞在中に楽しみたいプログラムだ。自然由来のオイルを使ったマッサージや美容プログラムのほか、ヨガのメニューも充実。早朝のビーチでのヨガはぜひ体験したいプログラムだ。

 スパをはじめリゾート内のスタッフのホスピタリティも非常に高く、優しさにも溢れているのもこのリゾートの大きな魅力だ。

 もうひとつ、リゾートステイでぜひ体験したいアクティビティが「タートルハッチングリリース」だ。このプログラムは、ウミガメを海に放流するというものである。

 ここには国立公園と協力しあい、アオウミガメが産卵したのちに卵を外敵から守るための保護施設があり、そこで孵化したウミガメを海に放流している。参加は産卵のタイミング次第だが、かわいらしい生まれたてのウミガメを優しく海へと導くのは感動的な体験となること間違いなしだろう。

 静かに打ち寄せる波の音、時折降るスコール、そして空に輝く満天の星空……コンダオには、文明的な生活で忘れてしまった自然の営みを感じる、素晴らしい時間が待ち受けている。いろいろな意味でのデトックス効果がある素敵なリゾートだ。

開放感溢れるオールデイダイニング「バイザビーチ」の朝⾷では、⻄洋式はもちろん、⽇替わりのフォーも楽しみのひとつ

Information
シックスセンシズ コンダオ
https://jp.sixsenses.com/resorts/con-dao/destination
⽇本でのお問い合わせ先:japan@sixsenses.com
フリーダイヤル:0120-92-1324 
*上記いずれも日本語対応

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