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台数の少ない「ウルティメ」は、将来コレクターズアイテムになる

 今回ジャパンプレミアしたウルティメは、ファーストモデルから80psもパワーアップ、シリーズ中でもっともパワフルな最高出力780psを得るに至った。SVJのパフォーマンスと、Sのドライビングダイナミクスを融合したというウルティメは、ラストを飾るに相応しいポテンシャルと出で立ちで登場した。

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 クーペ350台、ロードスター250台という限定台数もマニア心をくすぐられる。LP750-4 SVはクーペ600台/ロードスター500台、SVJはクーペ900台/ロードスター800台であったことと比べると、いかにウルティメの台数が少ないかが分かるだろう。

 また、リアにウイングが装着されていないという外観も好意を持って受け入れられるだろう。SVJのフロントにあるヒゲのようなスリットがなく、ファーストモデルのLP700-4のようにシンプルなデザインもアヴェンタドールのフィナーレとして相応しい。

●「ウルティメ」は買いか!?

「カウンタック」の例を出すまでもなく、シリーズベストはどれかと問われれば、「すべて」と答えるしかない。カウンタックを例に取れば、「LP400」「LP400S」「LP500S」「5000QV」「アニバーサリー」のいずれも甲乙付けがたい。それは「ディアブロ」や「ムルシエラゴ」でも同じだ。

 ウルティメの登場で、ひょっとしたらSVやSVJオーナーの乗り換えのために、中古市場に良質なSV、SVJが出てくることも想像に難くない。固定式のリアウイングが装着された、これらのスーパーヴェローチェを憧れている人にとってはチャンスかもしれない。

 もちろん、ウルティメは生産台数の少なさからコレクターズアイテムとしての価値も高く、さらにいえばシリーズ最強パワーだ。手に入れて損をすることはない1台といっていいだろう。

 そういえば、2011年に東京でおこなわれたアヴェンタドールLP700-4のジャパンプレミアの会場は、旧国立競技場であった。トラックをデモランするアヴェンタドールに合わせて花火が上げられる演出だった。

 いま、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下でそうした派手な演出でアヴェンタドールのフィナーレを飾ることはできない。そしてアヴェンタドールがランボルギーニファンの目の前を何周も走っていたトラックは新しくなり、2021年のいま、多くのアスリートがメダルを賭けて競技に集中している。

 アヴェンタドールの時代にひとつの区切りがついに訪れた。東京五輪に合わせて建て直された国立競技場のように、ランボルギーニのフラッグシップもこれからまったく新しくなるだろう。

 ラスト アヴェンタドールであるウルティメの進化の度合いをサーキットで試してみたいと同時に、新時代のランボルギーニ フラッグシップの登場も待ち遠しくなるようなジャパンプレミアであった。

Gallery【画像】最後のアヴェンタドールが六本木に降臨(23枚)

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