VAGUE(ヴァーグ)

「デザイン・データ・テクノロジーをとおして、新しい日常をつくる」という共通のコンセプト

 株式会社RDSとスクーデリア アルファタウリは2021年7月21日、クルマいす陸上に出場する伊藤智也選手をテストドライバーに開発したクルマいすレーサー「RDS WF01TR」のF1 アルファタウリ・ホンダ「AT01」カラー版となる「RDS WF01TR AT01」を発表した。

 このクルマいすは、デザイン・データ・テクノロジーをキーワードとした両社のパートナーシップを象徴するマシンである。

  • F1アルファタウリ・ホンダ「AT01」カラーのクルマいすレーサー「RDS WF01TR」

●コラボレーションの理由とは

 RDS WF01TR AT01は、クルマいすレーサー RDS WF01TRが、F1マシン AT01と、カラーリングでコラボレーションしたことで誕生したマシンとなっている。

 なぜ、クルマいすレーサーとF1マシンがコラボレーションするのか。その理由として、F1もクルマいす陸上も最速を競う舞台であるとともに、最先端の技術開発の場でもあり、そこで生まれる技術は様々な形で日常に落とし込まれ、新しい日常をつくりだしているという点が挙げられる。
 さらにF1マシンもクルマいすレーサーも、人とマシンが最適化されることで高いパフォーマンスを発揮することができるものである。

 今回、マシンのデザインはRDS、カラーリングデザインをスクーデリア アルファタウリが担当。RDSとアルファタウリ・ホンダのパートナーシップは、「デザイン・データ・テクノロジーを通して、新しい日常をつくる」という共通のコンセプトのもとにあり、RDS WF01TR AT01は、このコンセプトを象徴するマシンとなっていという。

●「RDS WF01TR」はどんなクルマいす

 RDS WF01TRは、アスリート自身の能力を最大限に引き出し、競技パフォーマンスを向上させるために設計および開発されたクルマいすレーサーである。

 クルマいす陸上の伊藤智也選手をテストドライバーに迎えたマシンの開発では、コースでの走行テストだけでなく、モーションキャプチャーを活用した動作分析などを重ね、マシンの動きや走行中のフォーム、力の分散バランスなどの感覚を数値化。

 また、開発過程において、クルマいすは座面の位置が人の能力に大きな影響を与えることが明らかになり、シーティングポジションの最適解を導き出すシミュレーターで、医療格差や移動弱者などの社会課題解決にも寄与するRDS SS01を開発したという。選手に最適な座面や背もたれの位置を導き出すなど、マシンをパーソナライズ化することで、選手のベストパフォーマンスを引き出す仕組みだ。

 短い距離のレースにフォーカスを当てたデザインは、超軽量、高剛性、高加速で、コーナリング時のボディホールドと安定性を向上させたと説明されている。

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 スクーデリア アルファタウリ F1チーム代表 フランツ・トスト氏は次のようにコメントしている。

「この度は私達スクーデリア アルファタウリとRDSのコラボレーションマシン、『RDS WF01TR AT01』を発表できることを大変嬉しく思います。以前から私達スクーデリア アルファタウリとRDSには、非常に共通点が多いということを感じておりました。RDSがアスリート自身の能力を最大限に引き出し、競技パフォーマンスを向上させるために、たくさんの時間とテスト、分析を経てクルマいすレーサーのマシンを完成させるように、F1マシンも数年をかけて設計、デザイン、ドライバーとのミーティングを重ね、シーズン開幕前のテストと膨大なデータを持って、やっとのことで世に送り出すことが許されるのです。その工程に一切の妥協は許されません。

 F1とクルマいす陸上という最先端の技術開発の場で生まれた技術が新しい日常を作り出し、よりよい社会への貢献へと繋がることができるよう、これからもスクーデリア アルファタウリとRDSのパートナーシップを通じて、両者が積極的にコラボレーションをおこない、ファンの皆様へ発信していくことができれば幸いです。ぜひ今後のコラボレーションにもご期待ください」

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 株式会社RDS代表取締役社長 杉原行里(スギハラ アンリ)氏も、次のように述べている。

「この度、スクーデリア アルファタウリとRDSのコラボレーションによって誕生したプロダクト『RDS WF01TR AT01』を発表できたことを、大変光栄に思います。この『RDS WF01TR AT01』は、チームRDSにとって特別なプロダクトです。

 私たちは、2017年に当時現役を引退されていたクルマいす陸上の伊藤智也選手をテストドライバーに迎え、メダル獲得を目指してクルマいすレーサーの開発プロジェクトをスタートしました。F1マシンが数多くのテストを重ね、膨大なデータをもとに開発されるように、選手の特性や感覚を数値化し、様々なデータをもとにパーソナライズされたマシンが『RDS WF01TR』です。

 しかし、このプロジェクトの最終的なゴールは、メダルではなく、最速を追求するなかで生まれる技術を医療や福祉など、私たちの日常に落とし込むことにあります。そして、この考えこそがスクーデリア・アルファタウリとRDSのパートナーシップの根幹であり、F1マシンと同じカラーリングのクルマいすレーサーは、そのメッセージを象徴するプロダクトだと思っています。

 今後も、スクーデリア アルファタウリとのパートナーシップをとおして、新しいテクノロジーやメッセージを発信していきたいと思っています。ぜひご期待ください」

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