VAGUE(ヴァーグ)

インディアナポリスで速さを証明した「SF90ストラダーレ」

 フェラーリは2021年7月19日、アメリカ・インディアナ州のインディアナポリス・モータースピードウェイにおいて、3925mのロードコースで、1分29秒625という量産車におけるラップタイム・レコードを7月15日に樹立したと発表した。

  • インディアナポリス・モータースピードウェイにおいて、1分29秒625という量産車におけるラップタイム・レコードを樹立したフェラーリ「SF90ストラダーレ アセット・フィオラノ」

 実際に使用されたモデルは、「SF90ストラダーレ」のスポーツ性をさらに高く引き出した「アセット・フィオラノ」仕様だ。同仕様には、GTレーシングモデルから派生した、専用のマルチマティックショックアブソーバーや、カーボンファイバー製のドアとアンダーボディ、チタン製のエグゾーストラインなどの高性能素材によって30kgの軽量化が図られている。

 さらにカーボンファイバー製のリアスポイラーは、車速が250km/h時に390kgのダウンフォースをエクストラで発生。4輪のタイヤは特別に設計されたミシュラン製のパイロットスポーツCup2Rがオーダーできるが、今回の速度記録挑戦にあたっては、このタイヤの貢献度も非常に高かったとフェラーリは振り返っている。

 SF90ストラダーレは、これまででもっとも高性能なフェラーリであると同時に、PHEVのシステムを搭載したきわめて先進的なモデルだ。

 最高出力は、エレクトリックモーターがフルにV型8気筒エンジンをサポートした状態でジャスト1000ps。パワーウエイトレシオは、実に1.57kg/psにも達している。

 フェラーリの地元であり、すべてのモデルがテストされる場でもあるフィオラーノのテストトラックにおいても、SF90ストラダーレは、12気筒モデルやスペチアーレを含む、さまざまな過去の市販モデルを破って、ラップタイム記録を更新した実績がある。

 今回はその実力がインディアナポリスのインフィールドのロードコースで証明されたことになる。

●本当に速かった「SF90ストラダーレ」

 このインディアナポリスでのテストを監督した、国際モータースポーツ協会(IMSA)のレース・オペレーション・シニアディレクターのマーク・ラフォーフ氏は、こうコメントしている。

「2021年7月15日にラップレコードを記録するに至ったフェラーリSF90ストラダーレの印象的なパフォーマンスは圧巻のひと言です」

そしてまたIMSA代表のJ.ダグラス・ボレス氏は、今回の記録樹立を振り返って次のようにコメントした。

「インディアナポリス・モーター・スピードウェイは、あらゆる自動車メーカーの試験場として1909年に建設されました。以来われわれはそのDNAに忠実に従い、レースで競技をする場合でも、あるいは自動車の性能を発揮する機会の場としてもあり続けています。

 112年の歴史のなかで、このような歴史の節目に立ち会えたことに、私たちは興奮を覚えます」

* * *

 フェラーリの速さを測る基準は、これまでフィオラーノのテストコース以外は皆無に等しかった。それだけに、本当にフェラーリは他のスーパースポーツブランドと比べて速いのか疑問視されることもあったが、今回のインディアナポリスでの記録樹立で、そうした疑念も吹き飛ばされたことだろう。

 フェラーリSF90ストラダーレは、スーパースポーツに新しい基軸を設定する歴史的なモデルであることは間違いなさそうだ。

Nextフェラーリ「SF90」のオンボード映像で最速ラップを見てみよう!
Gallery【画像】フィオラーノ以外でも速さを証明した「SF90ストラダーレ」(10枚)

page

RECOMMEND