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ナイトシーンで役立つ新作ボール ウォッチのヒミツとは?

 まず目につくのが、エレガントな雰囲気を漂わせる“ブラックマザーオブパールダイアル”。これはペンダントやボタンなどにも使われている、黒蝶貝(こくちょうがい)という天然のマテリアルだ。同じ黒でも、深い漆黒から柔らかな淡い黒までひとつひとつの模様が異なり、光の差し加減でもその表情が変化し、無骨なダイバーズながらも上品さを演出している。

 機能面においては、やはりボール ウォッチならではの突出した視認性と堅牢性に注目したい。そこで、自発光する“マイクロ・ガスライト”と、耐衝撃性能いついて話を伺った。

  • 「マザー・オブ・パール ダイアル」の素材は文字通りに真珠を育成する母貝

●キャンプや釣りなどのナイトシーンで本領を発揮する自発光ダイヤル

 ボール ウォッチを語る上で外せないのが、昼夜を問わずに鮮やかな光を放ち続ける“マイクロ・ガスライト”。まずは、そのメリットについてボール ウォッチ・ジャパン株式会社の代表取締役、中嶋氏に話を伺った。

「腕時計の場合、普段は袖口などに収まっているケースが多いので、蓄光時計の場合は日中に意識して蓄光させないと、いざという時に暗闇で時刻を読み取れません。その点、蓄光を必要とせず発光する、文字盤のインデックスや針に取り付けられた『自発光マイクロ・ガスライト』は、四六時中、そして10年以上にわたり発光し続けるため、時間や場所を問わず、即座に時刻を読み取ることができます」

 現在、時計の夜光システムの主流となっている“(スーパー)ルミノバ”などの蓄光塗料は、事前に光を蓄える必要があり、袖の中や暗いところに置いていた場合は発光が弱く、長続きしないこともあるのがネック。それに比べて、マイクロ・ガスライトは蓄光の必要がなく、いつでも従来の夜光塗料の約70倍の明るさで発光し続けるのが強みだ。

 なお、マイクロ・ガスライトは、ガラス管に密閉された純粋なトリチウム・ガスが、内壁の蛍光物質に作用することで発光する仕組み。簡単にいってしまえば、テレビのブラウン管と同じ原理である。トリチウムと聞くと少し不安に感じる人もいるかもしれないが、厳格な基準のもと、長年使用し続けても自然界や人工的な機器から浴びる放射線量よりはるかに下回っており、心配する必要はない。

 次に、実際にマイクロ・ガスライトがどのようなシーンで活躍しているのか。

「お客様からは、夜釣り、キャンプ、天体観測、ナイトドライブなど、夜間や暗闇でのアクティビティで大活躍しています、というコメントを数多くいただいています」(中嶋氏)

 やはり、暗い場面が続く夜間に役立つシーンが多いとのこと。ちなみに、マイクロ・ガスライトはブラックライトに照らされるとさらに輝きを増すそうで、クラブやカラオケボックスで周りの人から注目されるという話もあるそうだ。

●数値に裏打ちされた並外れた耐衝撃性能

 夜釣りやキャンプなどで活躍するという話もあったが、ボール ウォッチで忘れてはならないのが、上品な見た目や機械式時計からは想像できないタフさだろう。

 その堅牢性について、時計ジャーナリストの篠田哲生氏はこう話す。

「ボール ウォッチは機械式ムーブメントの弱点である箇所に対して、的確に対応しています。他のブランドなら素材などでクリアしますが、それは往々にして高価になります。しかしコスト意識の高いボールウォッチは、既存のムーブメントにプラスアルファの技術を加えることで、コストに大きく反映させずに耐衝撃性能を加えている。しかも“なんとなく強いんです”というのではなく、きちんとその耐衝撃スペックを数値化しているところに、自信を感じます」

 たしかに当モデルのスペックを見てみると、300mの防水性、80,000A/mの耐磁性、7500Gsの耐衝撃性と、そのタフさがしっかり数値化されている。数値だけだとピンと来ないかもしれないが、7500Gsの耐衝撃性とは、高さ1.5mから自由落下させて木の床に落とした際に受ける衝撃と、同等の衝撃テストをクリアするレベル。なお、ステンレススティール製のバックル部分も1400ニュートン(約140kg重)に耐えるというのだから驚きだ。

 ビジネスシーンで着用できる上品さを持ちながら、ナイトシーンで活躍する抜群の視認性と、圧倒的なタフさを兼ね備えた「ボール ウォッチ」。オフの日のキャンプや釣りにも付き合ってくれる、長い相棒になりそうだ。

Gallery【画像】暗闇でよく見える文字板とは(4枚)

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