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VW新型「アルテオン」新車 or 中古車のどちらが賢い選択?

「アルテオン」のMCモデルは、運転支援システムが魅力

 フォルクスワーゲンのグランドツーリングカー、「アルテオン」がマイナーチェンジを受けて発売された。

 2017年にデビューしたアルテオンは、車格でいうとDセグメント、ざっくりいえば中型セダン、というよりもファストバックといっていいものだが、かっちりとしたセダンである「パサート」と比較して、たとえばBMWでいうところの「3シリーズ」に対する「4シリーズグランクーペ」、アウディでは「A4」に対する「A5」のような、スタイリッシュさを合わせ持つ4ドア車となっている。

  • VW 新型「アルテオン」

●外装での変更点とは

 ではこの新型アルテオンは、どこが変化したのか。基本となるMQB(モジュラー・トランスバース・マトリックス)には変わりがないため、ボディサイズ的に変わったのは、全長が4865mmから4870mmとなり、全高が1435mmから1445mmとなったことのみ。1875mmの全幅と、2835mmのホイールベースには変化がない。

 エクステリアデザインは前後の意匠が変更された。フロントはバンパーデザインの変更から、カタマリ感が強くなり、LED光ファイバーケーブルが装備されたラジエーターグリルからサイドにかけて、キャラクターラインがつながっていることで、より洗練されたイメージとなった。

 リアはアンダーカットが設けられたことで、全高を視覚的に低く見せている。全体としてスポーティな印象が強くなったといっていいだろう。さらにいうと、ナイトラン時には、LEDヘッドライトと光るラジエーターグリルによって、ひと目でアルテオンであることがわかるデザインとなっていて、アピール度の高さという部分も大きなポイントだ。

●インテリアでの変更点とは

 インテリアは、より高級感が高まっている。ダッシュパネル最上部とドアトリムをレザレットでカバーし、ステッチ装飾も入れられている。ダッシュパネル2層目は、エレガンスグレードではウッド、R-Lineグレードはアルミパネルを採用。また、全車標準装備のアンビエンスライトは、最大30色のカラー選択が可能だ。エアコンのディスプレイはデジタル化されて、新しいデザインへと進化。シートヒーターやデフロスターなど、空調関係の設定は、センタコンソールのタッチパネルを利用して操作するようになっている。

 さらに、ステアリングには、デジタルタッチパネルを装備。スポーク部に静電容量式のセンサーが装備されることで、たとえば運転支援システム「トラベルアシスト」を作動させたとき、ドライバーが軽く手で握るだけで検知できるようになった。そのため、トラベルアシストの快適性が大幅に高まっている。

 その運転支援システム「トラベルアシスト」は、全車標準装備となった。インフォテインメントシステムは、オンラインサービスの「We Connect」を利用することで、さまざまな情報が入手できるほか、スマホ専用アプリを利用すると、駐車位置の確認や窓の閉め忘れなどといった車両情報をいつでも確認できるようになっている。

 ナビゲーション付き9.2インチディスプレイの「ディスカバリープロ」は、センターコンソールのエアコン操作パネルの上部に装備。フルデジタルメーター「デジタル・コックピット・プロ」は、10.25インチとなり、ステアリングに装備されたボタンで、3つの基本レイアウトを切り替えることが可能だ。

 オーディオ面では、ハーマンカードンの11スピーカーサウンドシステムがオプション設定されている。出力700W、16チャンネル・イーサネットアンプが、センターコンソールに装備されるスピーカーと、トランクに装備されるサブウーファーを含むスピーカーを駆動するこのシステムは、アルテオン専用にセッティングされたものだ。

 パワートレインは2.0LTSIエンジンを搭載。最高出力は200kW(272ps)、最大トルク350Nmというパワーを伝えるトランスミッションは、7速の湿式DSG。駆動方式は4MOTION、つまりフルタイム4WDである。

 価格はもっともベーシックなグレードの「R-Line」が567万9000円、装備が充実した「R-Lineアドバンス」は624万6000円、高級グレードの「Elegance」は624万7000円となっている。

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