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アストンマーティンの量産前プロトタイプカー「A3」とは

 2021年は、一般的に「A3」という名称で知られているシャシNo.3の個体が、ケンジントン(ロンドン)のアビンドンロードにあったアストンマーティンの当時の生産施設から誕生して100年というメモリアルイヤーだ。

 このクルマは、量産が開始される前に製造された5台のアストンマーティン・プロトタイプカーの3番目のモデルで、アストンマーティン共同創業者であるライオネル・マーティンが使用していたという経歴がある。

  • 「A3」誕生から100年を記念して3台限定で製作された「ヴァンテージ ロードスター」のトリビュートモデル

●100年前に作られた「A3」とは?

 11hpを発生する1.5リッター4気筒サイドバルブ・エンジンを搭載したA3は、スリムなレーシングボディを備え、1922年に開催された「Essex Motor Club Kop Hill Climb」レースでの優勝を含め、ライトカー・カテゴリーにおけるいくつかのスピード記録を達成。

 さらに、1923年には、有名なブルックランド・サーキットで、84.5mph(約136km/h)の速度を記録したことでも知られている。

 製造されてから100年が経過したA3は、2002年におこなわれたオークションで、アストンマーティン・ヘリテージ・トラスト(AMHT)が多額の資金を投じて落札し、現在では同コレクションが誇るもっとも希少なモデルの1台となっている。

 トラストによる買収後、A3は戦前のアストンマーティンのレストアを手掛けるスペシャリスト、エキュリー・ベルテッリによってオリジナル仕様にできる限り忠実に復元されている。

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 Q by Aston Martinおよびアストンマーティン・スペシャル・プロジェクト・セールスのディレクターを務めるサイモン・レーン氏は、次のようにコメントしている。

「アストンマーティン・ブランドが、現存する最古のモデルの100周年を祝うのは当然のことといえるでしょう。私のチームが、アストンマーティン・ヘリテージ・トラストおよびアストンマーティンHWMと協力して、アストンマーティンの栄光の歴史へのトリビュートとなる、この素晴らしいモデルを誕生させることができて大変嬉しく思っています」

Gallery【画像】100年前と現代のアストンマーティンを比べてみよう(19枚)

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