VW新型「ゴルフ」速攻試乗!1リッターと1.5リッターはどう違う? オススメはどっち?

2021年6月15日に日本に上陸した8世代目となるVW新型「ゴルフ」。まずは1リッターと1.5リッターのガソリンターボエンジンを搭載した4グレードで登場したが、どちらも48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載、「eTSI」として展開している。新型ゴルフに試乗した。

48Vハイブリッドシステムがなめらかな走りを生んでいる

 ドイツ語で「国民車」という意味を持つ「Volkswagen(フォルスクワーゲン)」の代表車種といえば、誰もが知る「ゴルフ」だ。

 空冷水平対向エンジンをリアに搭載していた「タイプI(通称:ビートル)」の後継車として、前輪駆動(FF)の初代ゴルフが誕生したのが1974年だから、すでに47年が経っている。そして今回、ゴルフ8と呼ばれる8世代目の新型ゴルフが日本に上陸した。

VW新型「ゴルフeTSI スタイル」の走り

 フルモデルチェンジにも関わらず、角張った2ボックス形状、前に傾いた太いCピラーによって、初めて見てもゴルフとわかる。

 エクステリアデザインはほとんど変わらないように見えるが、空気抵抗係数(Cd値)は先代の0.3から、新型は0.275へと大幅に減った。高速道路での燃費削減と風切り音の低減に大いに役立つはずだ。

 写真で見るより実車のほうがスタイリッシュだと思うのは筆者だけではないだろう。とくにフロントデザインは、新しいゴルフというイメージが強く出ていていい感じだ。

 室内では、全グレードで標準装備されたデジタルコクピットと10インチタッチスクリーンが目立つ。ダッシュボードやドアの内張りなどの質感も、先代モデルより高級感が出ている。トランスミッションのセレクターは電子式で、その前に四角いエンジンスタートストップスイッチがレイアウトされている。

 今度のモデルチェンジで大きく変わったパワートレインに興味を持った。「eTSI」と呼ぶ新しいシステムはマイルドハイブリッドである。1リッター直列3気筒ターボ「1.0eTSI」と1.5リッター直列4気筒ターボ「1.5eTSI」が用意され、7速DSG(DCT))が組み合わされるが、48Vのベルト駆動式スターター・ジェネレーターとリチウムイオンバッテリーが備わることで、こまめにエンジンを停止、必要なときには48Vモーターが駆動を助けてくれるのだ。

 1リッターエンジンも1.5リッターエンジンも、アクセルペダルを戻したコースティング状態で走行するとエンジンが止まり、惰性で走る。ここからアクセルペダルを踏み込むと、48Vモーターにより素早くエンジンがかかりクラッチを繋ぎ、そこから違和感なく加速状態に移る。

 コースティング状態からブレーキペダルを踏むと、クラッチが繋がりエンジンブレーキが効き、48Vジェネレーターで発電しながらスピードダウンしていく。40km/h以下のスピードが低いところからブレーキペダルを踏むとエンジンは再始動せず、クルマが停止するまでかからない。

 エンジンがかかってムダに燃料を消費しないという目的に対して、マイルドハイブリッドではあるが本格的なハイブリッド車と同じように作動してくれる。さらに48Vのメリットは、配線を太くしなくても済むので軽量化になるし、スターター・ジェネレーターになるモーターとリチウムイオンバッテリーはコンパクトで済むので、ストロングハイブリッドに対して軽量化だけでなくイニシャルコストを下げることにも貢献している。

VW新型「ゴルフeTSI スタイル」のインパネ

 販売価格を抑えることは、国民車として広く浸透させるために重要なことだ。48Vマイルドハイブリッドシステムが、欧州モデルを中心にこれから続々と搭載されていくことを新型ゴルフは教えてくれているようだ。

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