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「ウラカン GT3 EVO」よりも20%高いねじれ剛性を達成

 エッセンツァSCV12のシートはFIA 8862対応認定のOMP製で、スクアドラコルセが設計し、ランボルギーニのCFK研究施設で製作されたカーボンファイバー製のクレードルに取り付けられた。また、一般的なロードカーに比べるとシートは低く設置されており、運転席と助手席のドア側は、レーシングカー従来のスチールチューブに代わり、複合素材から成るサイドインパクトガードで保護されている。

  • ランボルギーニ「エッセンツァCV12」

 ランボルギーニのファクトリードライバー、マルコ・マペッリ氏は次のようにコメントしている。

「エッセンツァSCV12は高揚感をもたらすスピードが出せるだけでなく、驚くほど快適でゆったりしたキャビンも備えられています。これは、すべてのジェントルマンドライバーに満足いただける、他にはない特徴です」

 もうひとつの新しいソリューションは、モノコック後部に設置されたクレードルで、これにより縦軸に沿ってエンジンが収納されている。ギアボックスには荷重を支える構造的な機能があり、この特性によってウラカンGT3 EVOよりも、20%高いねじれ剛性が達成されたという。

 マペッリ氏は次のように説明する。「最高速度で1200㎏を超える空力負荷と車体のねじれ剛性が、抜群のドライビング精度につながっています。これにより、ドライバーはステアリングの角度を大きく修正することなく高速でカーブに挑むことができます。エッセンツァSCV12は、830hpというパワーによって非常に速いクルマでありながら、比較的簡単に運転することが可能です」

 なお、エッセンツァSCV12は2021年4月からデリバリーが開始されており、オーナー限定のサーキットイベントが、6月末に開催予定となっている。

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 ランボルギーニ社内では、Laboratory of ideas(アイデアの実験室)と呼ばれているエッセンツァSCV12。今回開発されたカーボンファイバー・モノコックシャシのテクノロジーが、今後登場するモデルにフィードバックされるのは容易に想像できる。そろそろモデル末期となり次期モデルの噂も囁かれている「アヴェンタドール」の後継モデルに、エッセンツァSCV12で得たテクノロジーが採用されるだろうか。

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