完売直前! 限定車アウディ「A1シティカーバー」はA1スポーツバックとどう違う?

2020年11月に限定250台で日本で発売されたアウディ「A1シティカーバー」は、コンパクトハッチバック「A1スポーツバック」をベースにオフロードルックに仕上げた1台だ。ワングレードのみの設定で、1リッター3気筒ターボエンジンを搭載する。その走りはどのようなものなのだろうか。

コンパクトハッチ「A1」をベースに最低地上高を40mmアップ

 アウディ「A1 Citycarver limited Edition(A1シティカーバー リミテッドエディション、以下A1シティカーバー)」は、プレミアムなコンパクトカーという位置づけのモデルだ。

 Bセグメントハッチバック「A1スポーツバック」をベースにしたモデルで、日本では2020年11月に250台の限定モデルとして登場。かなりの人気を博したようで、いまでは在庫がほとんど残っていないようだ。ただしまだ完売したわけではないそうだから、気になる人は早めにディーラーに問い合わせてみてほしい。

 アウディの上級モデルと同じレベルの安全装置が付き、装備品も品質感も上級モデル並みになっている。A1スポーツバックのフォルムなので、全長4050mm、全幅1755mmとコンパクトサイズであるが、A1スポーツバックより最低地上高を40mm高くするために、全高は1485mmなっている。それでも多くの立体駐車場に入る大きさだし、ちょっとした段差は気にしないで走れるところはSUVっぽい。

アウディ「A1シティカーバー」のフロントマスク。ベースとなるA1スポーツバックとはシングルフレームグリルの形状が異なる

 A1シティカーバーのルックスは幅広く安定感を感じる。

 オフロードテイストのデザインエレメントをクロスオーバーさせ、アウディのSUV「Qシリーズ」を連想させる八角形(ベースのA1スポーツバックは六角形)のシングルフレームグリルやアンダーガード風のフロントリップが装着された専用バンパー、コントラストカラーのルーフとホイールアーチ、専用デザインの17インチホイールを採用するなどユニークなモデルだ。

 インテリアに関しては、Sラインのインテリアプラス、ナビゲーション、コンビニエンス、アシスタンスの各パッケージオプションがすべて標準装備になっている。その分車両価格が上がって483万円になっている。

 コンパクトサイズだからもちろん市街地での取り回しが良い。駐車場の枠の中にいれるのも楽で、ベテランドライバーはもちろんビギナードライバーでも操りやすい。

 実際にワインディングロードを走ると、A1スポーツバックよりも車高が40mm高くなっている点がマイナスになるかと思ったが、それはまったくの杞憂だったことがわかる。

 走りのフィーリングはA1スポーツバックより熟成している感じだ。サスペンションのストロークにはしっとり感があり、大きな動きでは頑強なフレームがガッチリ受け止めてくれる安心感がある。サスペンションの上下動のときに余分な遊びがないから、締まっていて無駄がない感触だ。

アウディ「A1シティカーバー」の走り

 タイトターンでもロール角は小さく、ハンドルの手応えはダイレクト感たっぷりでクルマの動きがわかりやすい。切り込んでいってもステアリング系の剛性感は維持され、コーナリング中のタイヤフィールがちゃんと伝わってくる。

 市街地でもワインディングロードでも、もちろん高速道路でもとても素直なクルマの動きで扱いやすいから、ドライバーを選ばない。シティカーバーが単なるコンパクトカーのジャンルを超えているように思える。

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