ピニンファリーナの名車が集結! イタリアの国立博物館で壮大な企画展開催

イタリア・トリノの国立博物館でピニンファリーナの名車を一堂に会した企画展が開催されている。普段はピニンファリーナ本社1階のミュージアムに展示されている貴重なクルマも見ることができる、またとない企画展だ。

イタリアの至宝、ピニンファリーナの名作が集結!

 今回のMAUTO「LA FORMA DEL FUTURO」展は、ソーシャルディスタンスを維持するために来場者のスマートフォンを利用するビデオガイド付きでおこなわれ、音声ガイドはパオロ・ピニンファリーナ会長が自ら録画・録音したという。

●名門ピニンファリーナの過去・現代・未来が一堂に会する

ピニンファリーナがスーパーカーだけでなくシティカーなどにも目を向けていたことが分かる「RICERCA(研究)」エリア

 16台の特別展示車両は、テーマ別に設けられたエリアに置かれる。まずはピニンファリーナの名を世界に知らしめた歴史的傑作「チシタリア202」が置かれた「ARTE(アート)」エリアから順路はスタートし、となりの「STILE(スタイル)」エリアでは「P6」や「BB」、そして中興の祖セルジオ・ピンファリーナの名を冠したコンセプト「セルジオ」からなるフェラーリたちが居並ぶ。

 次の「RICERCA(研究)」エリアでは、1970年代の空力実験車「CNR Energetica1」からごく初期の電動シティカーである、スパイダー/クーペ/シティカーを単一のアルミ製シャシで互換性を持たせた「Ethosコンセプト」が並ぶ。そして今世紀初頭の「Nidoコンセプト」など、単にボディスタイルを追求するだけにとどまらず、ピニンファリーナがエンジニアリングの世界でも存在感を示してきた歴史を語るコンセプトカーたちが置かれる。

 RICERCAエリアから先に進むと、展示は第二部となる。「Technolgia(テクノロジー)」エリアでは、F1マシンの安全性を模索した「シグマ・グランプリ」と、水素燃料電池技術を使用した最初のサーキット専用車両である「H2スピード」が置かれる。

 その次は、映画「卒業」に出演した「アルファロメオ・スパイダー・ドゥエット」の復活を期したコンセプトカー「2uettottanta(ドゥエットッタンタ)」が置かれる「MITO(伝説)」エリア。そしてグランドフィナーレとして、ピニンファリーナがこれからの世界をどのように見ているかを示す「Futuro(未来)」エリアが現れる。

 このエリアでは、各車輪に4つの電気モーターを備えた燃料電池ドライブトレインを動力源とするゼロエミッション車「シンテシ」と、高性能高級車セグメントにエコサステナビリティの新しい基準を設定すると謳う「カンビアーノ」が置かれる。

 さらに今回の「LA FORMA DEL FUTURO」展とは別に、MAUTOでは開祖バッティスタ・ピニンファリーナが20歳を迎える前にデザインしたとされる「フィアット・ティーポ・ゼロ」を筆頭に、「チシタリア202」や「フェラーリ365GT4 2+2」、「フェラーリ308GTB」、「フェラーリ・モンディアル」、「アルファロメオ・ドゥエット1600」、「ランチア・アウレリアB20GT」、「フィアット130クーペ」、「キャデラック・アランテ」などのピニンファリーナ製ロードカーの傑作が勢揃いする。

 さらにレーシングスポーツの「ランチアD24」、そしてイタリア共和国大統領専用車としてピニンファリーナが製作した「ランチア・フラミニア・プレジデンツィアーレ」なども常設展示されており、この巨大な博物館全体が壮大な「期間限定ピニンファリーナ・ミュージアム」へと変身を遂げてしまったかに映る。

 長らくイタリアのカロッツェリア界の盟主として君臨し、もちろんこの会場にも展示される電動ハイパーカー「バッティスタ」を擁して、自動車メーカーとしても大きな一歩を踏み出そうとしているピニンファリーナは、この特別展を「未来を想像し、生来の能力を物語る特別な展示会」と位置づけているようだ。

 パオロ・ピニンファリーナ会長は、開幕に際して以下のコメントを発している。

「私たちはそれぞれ独自の傑作に焦点を当てて旅を振り返ります。デザインは常に人々の生活を豊かにし、新しい未来を想像するための基盤を提供することができます。これが私たちの使命であり、今後90年間もそうあり続けるでしょう」

Gallery:【画像】あれもこれもピニンファリーナの作品だった!(27枚)