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「ミウラSV」誕生50周年! なぜSVの価格が高騰しているのかを検証

2021年、「ミウラSV」発表から50年の時が経った

 ランボルギーニ「ミウラ」にとって、2021年は50周年という記念の年だ。ここで「おや?」と思った人は、相当なランボルギーニ通だ。なぜならば、2016年に本国イタリアでミウラ生誕50周年を祝う数々のイベントやジロ(ツーリングイベント)が大々的に開催されたからだ。

 2021年は、1971年3月に開催されたジュネーブ・モーターショーのベルトーネの展示スペースで、ミウラの最終進化形である「ミウラP400 SV」が発表されてから50周年という節目の年なのである。

●近年価格上昇中のミウラの最終進化形

  • スーパーカーの元祖といえば、ランボルギーニ・ミウラだ

 ちなみに1971年のジュネーブ・モーターショーでは、ミウラの後継モデルとなる「カウンタック」シリーズの始祖となるコンセプトカー「カウンタックLP500」も発表されている。つまり、2021年はカウンタックにとっても50周年ともいえるのである。

 さて、フェルッチオが自動車メーカーであるアウトモビリ・ランボルギーニを興して以来、常にフェラーリと比べられているが、モータースポーツに由来するクラシックカーを数多く擁しているフェラーリに比べ、ランボルギーニはクラシックというジャンルでは遥かに後塵を拝している。

 クラシック・フェラーリで億超えする車種は数多くあり、なかには数十億円という個体も存在する。一方のランボルギーニは、2015年になってようやくクラシックモデルの保全を目的とした「ポロストリコ」が設立され、クラシックランボルギーニもジワジワと価格が上昇するに至っているが、それでもようやくミウラが億超えする程度だ。

 そのミウラのなかでも、もっとも価値があるとされ、ひとたびオークションに登場すると2億円、3億円という価格で落札されるのがミウラP400 SV──通称ミウラSVである。

 当時のランボルギーニのチーフエンジニアで、「ミウラP400」と「ミウラP400 S」の開発に携わったジャンパオロ・ダラーラとパオロ・スタンツァーニは、ミウラの生産がスタートして5年のノウハウがミウラSVにはフィードバックされていると語っているが、どのような点に過去の経験が活かされているのだろうか。

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