ロールス・ロイスが宇宙船で飛来!? 上海に出現したスペースカプセルの正体は?

ロールス・ロイスが2021年2月に発表していた「ファントム テンパス コレクション」が、上海のハイブランドひしめくもっともエッジな地区に展示された。

上海のハイブランドストリートに突如現れたスペースカプセル

 近年、顧客のオーダーによる「ビスポーク」がデフォルトとなっているロールス・ロイスだが、そのビスポーク部門のクリエイティビティが最大限に生かされた限定モデル「ファントム テンパス コレクション(Phantom Tempus Collection)」が、2021年4月16日、上海にて中国マーケット向けデビューを果たした。

 会場に選ばれたのは日本にたとえるなら、東京・銀座にも相当するハイブランドストリート「南京西路」と「陕西北路」に面したショッピングモール「恒隆広場(Plaza 66)」。ただし、この直後に上海モーターショーが開幕したこともあり、同じ上海の中心街に位置するファッション地区を舞台とした発表は、2月末にオフィシャルフォトと概要のみがWEB上でリリースされていたこの限定モデルにとっては、事実上のワールドプレミアとも受け取られているようだ。

●時間と宇宙の無限の広がりにインスパイア

時間の概念が適用されないスペースを創り出すこと注力された「ファントム ファントム テンパス コレクション」の車内

 限定車のネーミングに掲げられた「テンパス(Tempus)」とは「時間」を意味するラテン語とのこと。そして「テンパス コレクション」は、時代を超えた世界最高級プレステージカーであるファントムをベースとして、世界限定20台のみ製作されることになっている。

 時間と宇宙の無限の広がりにインスパイアされたと謳われるこの限定車は、「宇宙の闇と神秘を体現」しているという専用色「カイロスブルー」のボディに、同じくブルーとブラック基調のインテリアを組み合わせる。

 また、ファントムのダッシュボードに組み入れられた小さなアートスペース「ギャラリー」は、パルサー(短周期で電波を放射する電波天体)にインスパイアされたというアルミニウムの彫刻「Frozen Flow of Time」で設えられるほか、天井に光ファイバーをきらめかせる「スターライトルーフ」は、4枚のドア側にまで展開。星々の真っただ中にいるかような、不思議な感覚を味あわせてくれるとのことである。

 ロールス・ロイス・モーターカーズ社のトルステン・ミュラー エトヴェシュCEOは、ファントム テンパス コレクションの発表に際して以下のように語っている。

「ファントム テンパス コレクションは、宇宙で自分の居場所を探しながら世界を形づくる人々のための特別なクルマです。

 このクルマを求める方は、私たちの個々のプレゼンスや才能、チャンスの有無を問わず、私たち全員が才能のある時間であることを理解しています。そして、すべての貴重な瞬間を最大限に活用するのは私たちの責任であることも理解しています。

 ファントム テンパスでは、車内のクロックを意図的に廃したことが象徴するように、時間の概念が適用されないスペースを創り出すことに努めました。このクルマに乗られるお客様は、時間の既成概念に縛られません。このクルマに乗っている時は、プレッシャーと要求に満ちた外界のことを忘れられるのです」

Gallery:【画像】まるで宇宙を旅するようなファントムのキャビンとは(15枚)