アウディの電動コンパクトSUV 新型「Q4 e-tron」が生産開始! 世界初公開は4月中旬に決定

独アウディは2021年3月23日、この夏に欧州市場で発売される予定の新型コンパクトSUV型電気自動車(EV)、「Q4 e-tron」の生産を開始したと発表した。

ドイツで生産するアウディ初の電動SUV

 独アウディは、2021年4月中旬に世界初公開予定で、この夏に欧州市場で発売される予定の新型コンパクトSUV型電気自動車(EV)、「Q4 e-tron」の生産を開始したと発表した。

アウディ「Q4 e-tronコンセプト」

 生産されるのは、アウディ発祥の地といえるドイツ・ザクセン州にあるツヴィッカウ工場。Q4 e-tronは、アウディがドイツで生産する初のEVとなる。

 Q4 e-tronは、アウディモデルとしては初めて、フォルクスワーゲングループのモジュラー電動化プラットフォーム「MEB」が採用されている。このプラットフォームは汎用性が高くフレキシブルに対応が可能なため、今後も数多くのEVに採用される予定だ。

 ツヴィッカウ工場はマルチブランドの工場で、現在はQ4 e-tronのほか、VW「ID.4」も同じ生産ラインでロールオフされている。将来的にはID.4以外のVWブランドのEVも混流生産される予定だ。現在、1400人の組立ラインの従業員が働いている。

 アウディAG取締役のペーター・ケスラー氏は「ツヴィッカウでのブランドを超えたコラボレーションは、VWグループの大きな相乗効果の可能性を示しています。Q4 e-tronの生産が予定どおり開始されたことは、VWとアウディの従業員の間にあるチームワークの証です。このコンパクト電動SUVは紛れもなく真のアウディであり、その品質と日常の使い勝手の良さでお客さまを魅了するでしょう」とコメントしている。

 ツヴィッカウとアウディは長い伝統を持っている。1909年にアウディ初の工場がこの地に設立されたという。現在はVWグループのEVを生産するオール電化工場に代わり、VWグループの電動化攻勢に不可欠な存在となっている。

 2025年までに、アウディは20台以上のフルEVを発売し、さらにPHEVのラインナップを拡大する予定だ。インゴルシュタットとネッカーズルムというアウディの主要2工場でもフルEVの製造が決まっている。

 さらに2022年からは、ポルシェと共同開発したプレミアムプラットフォームエレクトリック「PPE」をベースにした最初のEVが、インゴルシュタット工場の組立ラインから出荷される予定だ。

ドイツ・ザクセン州にあるツヴィッカウ工場で生産が開始されたアウディの新型電動コンパクトSUV「Q4 e-tron」

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 Q4 e-tronは全長4590mm×全幅1865mm×全高1613mmと、アウディのSUV「Q3」と「Q5」のちょうど中間の大きさとなるコンパクトSUVだ。ただしホイールベースは2760mmと、多くのミドルサイズSUVよりも長い。その結果、室内長は1830mmと、フルサイズSUVクラスに匹敵するスペースを確保しているという。

 2019年のジュネーブモーターショーで初公開された「Q4 e-tronコンセプト」をベースにした市販モデルで、クーペSUVタイプの「Q4スポーツバック e-tron」と同時にまもなく世界初公開される予定だ。

 コンセプトモデル発表時のスペックによると、リアアクスルの電気モーターは150kW(約204ps)で310Nmの最大トルクを発生。またフロントの電気モーターは最大75kW(約102ps)で、150Nmの最大トルクを発生。2つの電気モーターで225kW(約306ps)のシステム出力を発生し、駆動方式はクワトロ(4WD)となる。

 これにより、0-62マイル/h(約100km/h)加速は6.3秒、最高速度は時速111マイル(約180km/h)に制限される。

 バッテリーは、アンダーボディのほぼ全長にわたって搭載されており、容量は82kWh。WLTPモードでの航続距離は279マイル(約450km)と、このクラスの新たなベンチマークとなっている。フロントモーターを持たない後輪駆動バージョンも用意され、こちらの航続距離は310マイル(約500km)に達するという。

 なおQ4 e-tronは、2021年内にも日本で発表される予定だ。

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